どうも!Houichiです。元美術予備校講師で、絵を描いたり、YouTubeで動画を配信しています。
美術や絵を愛する全ての人のために発信します。
絵の上達には色々な方法や考え方がありますが、今回は言葉の意味を掘り下げることで絵の上達が出るかどうか見て行きたいと思います。
では見て行きましょうー。
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目次
・絵の上達は描く時に感じた感覚と感情の深さに比例する
・内側から湧き出てくる言葉に耳を傾けることで描きたい内容が明確になる
・「わかる」から「納得する」、そして「感動する」へと魅力を上げていこう
・絵の上達は描く時に感じた感覚と感情の深さに比例する
絵の上達は、つまり伸び率です。伸びなければうまく描けても上達するとは言いませんよね。。
では伸び率を上げるにはどうすれば良いのでしょうか。それは毎回自分が絵を描く時に感じたことを具体的に知ることです。つまり感覚と感情を深く知ることなんですね。
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僕たちは普段何かを見ていますが、実はよく見ていません。慌ただしい日常が幻のように過ぎ去っているだけです。
何かをまじまじと見たいのは好きな映画や景色、好きな人みたいにかなり限られるんじゃないでしょうか。。。
現代の医学や科学の研究によると人は見たい物しか見ていないらしく、また1度だけ見て後はほとんど見ることが無いそうで、つまり実際は見たと錯覚して記憶で見ているそうなんですね。
例えば、あなたはいつも身につけているアクセサリーや時計、靴のデザインをどこまで、空で思い描けるでしょうか??
きっと記憶の漏れがあると思うんですね。覚えていないのに見たと言えるのでしょうか???
絵を描く作業は記憶や認識の曖昧さを取り除いていくことに似ているんですね。そのためには見る感覚や感情を研ぎ澄まして、高めていくことが必要です。感覚や感情の深さに比例して上達していくんですね。。
でも昔の僕はこの事を意識したことがなく、見えていないのに、闇雲に描いていました、、、笑 だから完成度も上がらなかったんです。でも感覚や感情って少しぼんやりしてますよね・・・
絵を描くことは慣れれば自転車に乗るみたいに簡単になっていくんですが、初めは難しいと思います。じゃあどうすればいいのか、、、、、、、
、、、、
それを補ってくれるのが言葉です。感覚や感情を言葉に表してみるんです。浮かんできた疑問のような感情でもいいでしょう。
ではどういった言葉がいいんでしょうか??
・内側から湧き出てくる言葉に耳を傾けることで描きたい内容が見えてくる
描きたい物を見て描くときや想像で描く時に関わらず、頭の中でイメージをしっかり思い描ける方がいいですよね。その記憶をはっきりさせるにはまず物を観察する力を上げることが大切ですが、言葉を使うことも大切です。
まず自分が何を見たいのか、それをどう見ているのか、を意識します。その時に必要なのが言葉です。これは表面的な言葉だと上手く描きたいイメージを捉えられません。
例えば、顔は卵形で、目はアーモンドみたいで、見たいな単純な表面的な言葉では軽い簡単なイメージしか描けないんですね。
表面の言葉をもっと掘り下げて出てくる内側の言葉が大事なんですね。。
心の内側から湧き出てくる言葉に耳を傾けることで、描くべきものがよりクリアーに見えてきます。
これも例を挙げると、
「手全体の形は〜のような形で、指の関節は全部で14あって、」
「人差し指と中指の関節の違いはどうだろう、爪はそれぞれの指でどのようについているのかな、」
「明暗の変化が急なところと緩やかなところあるから描き分けてみよう・・・」
などなど、具体的に気づいたことを言葉にしてまたそれをイメージとして観察して描いて行きます。
もっと掘り下げれば「これは〜歳ぐらいの男性の手で、どのような仕事をしているのか、」
などと考えを言葉にして行きます。他にも悲しそうな手だったり、優しそうな手だったり、今にも掴んできそうな荒々しい手だったり、色々な感じ方ができると思います。
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鋭い観察は自分の感情をその描きたいイメージに入り込ませないと浮かんでこないんですね。なんとなく漠然と描くということは、漠然とそのイメージを言葉で捉えているとも言えるんです。。正に昔の僕もそうでした。。。
言葉は自分の中にある深い感覚や感情を具体的にしてくれます。内側から湧いてくる言葉を拾い上げていくことで、絵の上達に近づいて行きます。
では自分が見たイメージをうまく描けるようになったら、その絵を見る人にクリアーに伝えるにはどうすればいいんでしょうか??
・「わかる」から、「納得する」、そして「感動する」へと魅力を上げていこう
ここまで読んでくれたのであれば、絵を描くときの感覚と感情を言葉にする大切さがわかったと思います。そして自分の絵の魅力を見てくれる人にも感じて欲しいですよね。。
その方法として自分が描いた絵をある程度客観的に見ることをお勧めします。
そのためには、これまでの方法で描いた絵があなたの目標となる理想の作品と比べて何が足りないのかを見比べることも大事なんです。。自分の絵が相手にどのように伝わるのかを知るには経験を積むしかないんですが、自分が感じたことが相手にとって単なる「わかる」では絵の魅力が伝わらないんですね。
この「わかる」を「納得する」、そして「感動する」まで上げていくことで見る人は絵の魅力を感じてくれるんですね。
具体的に僕が行っている方法として、自分の絵に対して3割は客観の意識を持つようにしています。僕はそうすることで相手に伝えられる感動が増えました。
例えば光の方向を統一するとか、主役と脇役を明確にすることも1つの方法ですね。。
絵が上達する人の特徴についてはこちら⬇️
・まとめ
絵は上達すれば描くのがより楽しくなるんですが、ときには上達することにのめり込みすぎると最初の新鮮さを失いかねません。やはり楽しんで描くことを忘れずに取り組んでいきたいものですね。
最後までありがとうございました。
それでまた次回の記事でお会いしましょう。楽しい1日をお過ごしください。