どうも!Houichiです。元予備校講師で現在はフリーで絵を描いたり、ブログを書いたり、Youtubeで動画を配信しています。
絵を描き始めたんだけど、やっぱり面白い作品が描けない、思いつかないなぁ。。。そんな人のために一つでも世界観の方向が見つかるようになれる記事です。
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目次
・幼少時の話- 自分の願いが世界観になる
・小学校の話- 物語を元に世界観を見つける
・予備校の話- 作品模写を元に世界観を見つける
・大学の話- 問題意識や日常の体験を元に世界観を見つける
・全てを総動員して
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・幼少児の話-自分の願いが世界観になる
僕は今絵を描いて生活しています。。
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でも僕は画家になろうなんてこれっぽっちも思っていませんでした。。。
僕が初めて絵を描いたことなんて記憶にはなく、母親からの口伝えでしか知り得なかったことです。そして物心がついてからも絵はなんとなく描いていました。
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今思えばうまくはなかったんですが、周りからは褒められた記憶が何度かあり、それが絵を描き続けていくことになった理由の1つです。
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でも絵を描く1番の原動力は好奇心でした。。。
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そんな理由で何となく絵を描いていた僕なんですが、、人とのミュニケーションは上手ではなかったと思います。元気はそこそこあったんだけど、人の話を聞く集中力もさほどありませんでした。
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でもどうやらイメージで自分の表したい世界を描くことは周りと比べてまだマシだったようで、なんとかバランスが取れていたのかもしれない。。。
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その頃はただ絵を描くのが楽しく、周りと比べることもなかったので完全に自分軸で生きていました。
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描いていた絵は憧れの世界というか「こういう体験をしたい!」や「こういう世界に行ってみたい」という願いを絵にしていました。
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僕の場合、スキューバーダイビングをしている場面を描いた絵の記憶が今でも鮮明に覚えています。また自分を漫画の世界に登場させるような絵も描いていました。。
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まとめると、もし絵の世界観を見つけるのにつまづいているのなら、一度自分が願う世界をイメージしたり、或いは過去の記憶で印象的な出来事などを掘り起こしてみたり、
憧れている場面や行ってみたい場所をイメージして絵として描くと面白い世界観が見えてくることがあります。。
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絵の価値の付け方を知りたい方はこちら⬇️
https://houichiart.com/2019/12/08
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・小学校の話−物語をもとに世界観を見つける
小学校の時に図工の時間に描いた絵のこと。。。
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その授業では物語の内容を元に絵を描きなさいというものでした。。
言い換えれば物語の挿絵を文章からイメージし、それを描く。
つまり何かあるモチーフを写して描くのではなく記憶や想像で絵を描くんですね。。。
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でもやっぱり参考の図や資料が欲しかったりするじゃないですか、、、
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ところが物語の文章から想像して絵を描くことでイメージが膨らむこともあるんですね。。
なぜなら、物語の内容を伝えるためにイメージを自由に設定することができるからです。
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元のイメージや写真があると、多少なりとも元の画像に引っ張られる部分が多くなりがちですが、記憶を組み合わせて描いたものは、細部の曖昧さはあるんだけれど、イメージを自分の思い通りに設定できますよね。。
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その中に自分にしか描けない世界観が見つかったりするんです。
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文書から想像してイメージを作り出し、それから足りない情報を資料で補うという順番で絵を描くことも自分の絵の世界観を見つける効果的な方法の一つです。
一度チャレンジしてみる価値はあると思います。。
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当時僕は図工の課題で「ごんぎつね」の挿絵を書いたんですが、物語のどの場面をどのような角度から捉えるのか、実際に描いてみることではじめ気付かされるものがありましたね。。。
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物語のキャラクターや背景のデザインについても文章の一語一句をよく読み考えることで、作者は何を伝えたかったのか、その状況をどう描けばより伝わるのかについて自分の中ではっきりしてきます。。
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想像しながら描くことには、ありのままにモチーフを再現することとは違った楽しさがあるんですよね。。。
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・予備校の話-作品模写を元に世界観を見つける
受験生絵うまっ!?こんなに描けるの?
それが中2の冬に美術予備校へ入学した僕の第一印象でした、、
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美術予備校に行くまで僕は主に漫画を模写したり、線でキャラクターなどを描いていて、いわゆる写実的な絵をほとんど描いたことがなかったんですね。
僕にとって色や豊かな陰影を使ってリアルに描くことは新鮮だったし、受験生のデッサンや水彩のレベルの高さに衝撃を受けました。。
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そう、、、ここで僕は挫折を多いに味わうことになります、、、(苦笑)
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中学校の時は絵画コンクールで賞を取ってきた僕ですが、美術予備校に来てみれば受験生には全く葉が立ちません。少しあった自信が吹き飛び、僕は絵を描くことが嫌いになりそうでした。
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でも悔しさもあって、そこから僕は気を引き締めて真剣に絵について学ぼうと決めました。。。
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まぁそんなこんなで浪人もしまして、美術系大学に無事入ることができたからこんな記事が書くことができているんですけどね。。
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さて美術予備校では主にデッサン力や画力を上げることに重きを置いているんですが、
普段は実際の物(モチーフ)や石膏像を見て描くことが多いです。
それでも僕は予備校で何度か有名な画家の作品や合格作品の模写をしたことがあったんですね。。
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模写を通して学んだことは、作品の世界観は作者のイメージの組み立て方によって作られていて、何気ない物の配置や色使いさえもちゃんと世界観を作り出す手助けをしていることに気が付いた点です。。。
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では実際に僕が模写した作品を例に説明していきたいと思います。
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僕はアンドリュー・ワイエスという画家のテンペラ画を模写しました。
彼は水彩や卵と油、水を混ぜて描く「テンペラ」という技法で絵を描いています。
とても写実的で、いわゆるリアルな人物画や風景画を描く画家なんですが、構図や描き方がとても魅力的なんですね。。
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その魅力の1つは絵に詩的な印象を出すために構図に工夫が凝らされている点です。
僕は彼の「遠雷」(1961年)という絵を模写しました。
この作品をよく見てみると上部に広めの空間を開けることで人物と犬が主役でありながらも主張しすぎず、とてものどかな印象があり、また木々の刺々しさからこのすぐ後に雷が轟きそうな予感が伝わってきますよね。。
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彼の構図の素敵なところは、モチーフの間を広くとったり、意外なところでトリミングすることで詩的な印象を強めたりすることです。
そしこれが彼の世界観の一つになっています。。
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そして2つ目の魅力は描写に偶然性をたくさん使い、描いたように見えないところがたくさんある点です。
どういうことかというと、ここを見て欲しんですが、色んな表情がありますよね。
このようにただ見た通りにモチーフを描くのではなく、目で見えた現象を絵の材料の特性を活かして魅力的に描くことを意識して描いているんです。
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すべてを説明的に描くのでは無く、絵の具のムラや点描、筆跡を活かして表情豊かに表現していて見飽きない工夫が施されています。
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ワイエスの描き方は当時、物を写すことに必死で筆の使い方が中途半端な僕にとっては目から鱗でしたね。。。
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・大学の話-問題意識や日常の経験を元に世界観を見つける
晴れて大学に入学した僕は受験生時代とは違い、気持ち的にも落ち着きました。
そういった理由もあり始めの2年間はゆるい生活をしてしまいました。。。
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なぜ気がゆるんだのかといえば、大学のような自由度が上がる環境で何をすればいいのか迷ってしまったからです。
そして惰性でしばらくずるずる過ごしてしまったんですね。
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それから改めて自分の絵の世界観をどう確立するのかという問題にも直面しました。
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大学では受験のような狭い範囲ではなく、もっと広い視野を持って制作に取り組む必要があるんですね。
試験に受かるための作品ではなく、自分の描きたい作品を描き、かつ描くために説得力のある理由が必要だったんです。
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そこで僕は自分の絵の世界観やテーマみたいなものを見つけるためにまずは思いついたことをスケッチで描いたり、文書に書き出したりして、自分の中には何があるのか見てみました。
そこからなぜそのようなイメージが出てきたのかを掘り下げる作業を行いました。
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掘り下げるために自分の暮らしている環境や、過去の記憶、最近の関心ごと、興味のあるモチーフだったり、哲学、宗教、歴史との関わりまで掘り下げて、自分の絵のイメージとどのようつながりがあるのかを見ていった時に少しずつ自分が表現したいイメージや世界観が見えてきましたね。。。。。。。。。。
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「えーなんか難しそー、、、」「好きなものを好きなように描きたいだけなのに、そんなにややこしいこと考えていたら絵を描くのが嫌になっちゃうかも」
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と思う人もいると思います。
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まぁ簡単にまとめると、本当に好きなものを描けばいいんです!!
花が好きなら花を描けばいいし、動物好きなら動物を描けばいいし、風景画た好きなら風景を描けばいいんですね。。
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僕が言いたいのは描いている絵がよく描かれるモチーフだったり、内容である理由で描いてしまっているのではないかと疑って欲しいということなんですね。
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なぜ好きなのかについてもっと掘り下げ、それを問題意識として捉えたり、日常の中での関係を見つめ直すことが自分の世界観を見つけるには大切です。。。
本当にリアルなものは見えているものというより関係性だったりするんですよね。。
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とにかく問題意識を持って描いていけば自然と自分の世界観が出来てきます。
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まぁ美大生はこんなことを考えたりしてます。。。
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・すべてを総動員して(まとめ)
以上話してきた絵の世界観の作り方ですが、まずは自分ができそうなものからチャレンジしてみるのがいいと思います。
すべては違っているようで実は同じことだったりします、捉える角度が違うだけなので。。
またそれぞれの方法を組み合わせてもいいですね^^
最後までありがとうございました。では次回の記事でお会いしましょー。
楽しい1日をお過ごしください!!