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どうも!Houichiです。普段は美術予備校で絵を教えつつ絵を制作しています。
今回はお金の話をしていきます。。
皆さんは絵の価値や値段はだれが決めると思いますか?「画商さんやギャラリストが決めるんじゃないの?」と思う方が多いのではないんでしょうか。
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確かにその通りなんですが、厳密には画家さんと画商さんが話し合って決めることが多いですね。ではどうやって値段を決めているのか、、、それは買う人の層に合わせて決めているんですよ。
じゃあ日本では主にどんなお客さんが一番多く絵を購入しているでしょう???
そこで今回は絵の評価の基準と価値や値段の関係について話していきます。
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目次
・絵は客層で価値や値段が決まる
・日本では1~20万の絵が良く売れる
・買う人はコレクターや起業家、経営者が多い
・自分が本当に描きたいものを描くことも大切
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・絵は客層で価値や値段が決まる
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絵は買う人によって価値や値段が変わります。つまり多くお金を出して買ってくれる人なら絵の値段は上がるし、少額しか出せない人だったら値段は自ずと下がりますよね。
高額の作品だったら数十から数百億するし、イラストや、小さい無名に近いインテリア用の作品だったら数万で買うことが出来ます。
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最近で言えば元ZOZOTOWNの前澤さんはオークションでバスキアの作品を123億円で落札し購入していますね。。
バスキアの作品がなぜこれほどの価格で販売されているのかというと、それは彼の作品が彼の生きた時代に合っていたことや、グラフィティアートの先駆け的な存在で、死後さらにプレミアが付いたことが大きいんですよね。バスキアの作品について→https://www.wikiart.org/en/jean-michel-basquiat/king-alphonso
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そしてもっとも大きい要因の1つは買う人が富裕層だから、これは大きな理由です。。つまり、富裕層の間で必要とされている絵や作品はどんなことがあっても高額で売れる仕組が出来てしまっているんですよね。
絵を売る相手が誰なのかを考えることが絵で生活していくうえで大切なことの1つです。
・日本で1~20万の作品がよく売れる
日本では1~20万円の絵がよく売れます。平均年収に比例する感じですね。これはアート業界の年間売上のデータに出ている事実です。なぜこれくらいの金額で売れやすかというと作品額が月収以内の金額に収まることで金額に対するイメージが湧きやすいからなんですよね。
自分が稼ぐことができる金額や仕事量と作品の価格を重ねることができるから親近感が湧き、その価値を認めやすいということもありますね。。
この客層にマッチする絵を描けば継続して絵が売れる可能性が高いですね。。。
ただ相手の求める絵に合わせるだけでなく、自分が表現したいことと重なる部分がある作品や絵を発表していくことが描き続けるためには良いと思います。
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・買う人はコレクターや起業家、経営者が多い
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絵を継続して買う人をコレクターと言います。この人達がアーティストの多くを手助けしていますね。それから起業家や経営者が多いですね。他には医者もよく買ったりすると聞きます。
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その理由はやはり経済的不自由を無くしたあとに人が求めるものはなにか超越したものであったりすることが多いからですね。。。。
特に好奇心旺盛な人や勉強好きなひとはその傾向がありますね。アート作品や絵にはそのような見る人の創造性を掻き立てる何か備わっていると思います。
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例を挙げると、マイクロソフトの元CEO(最高経営責任者)であったビル・ゲイツはレオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチや手稿を何枚も購入しているそうです。
何世紀にも渡り真の天才と讃えられ続けたダ・ヴィンチの創造の源を自分の活動のエネルギーにしているんでしょうね。。。
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・自分が本当に描きたい物を描くことも大切!
やはり、自分が本当に描きたい物を描くことも大切ですね。
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なぜかと言うと、相手の求める絵だけを描くと画家のモチベーションを維持するのが難しいからです。どちらかと言うと相手に受け入れて貰えそうなもので自分が継続して描きたいモチーフやテーマを作ったり描いたりする方がモチベーションが続きます。
でも本音を言えば自分が本当に描きたい物を描いたほうが良いと思います。それを突き詰めれば見る人に感動を与えることができると思います。
何故ならそういう作品には作者にしか描けない世界が一番純粋に詰まっているからです。シンプルなんですよね。
シンプルなものは美しいと思いますね。(この場合はその人の本当に描きたいこと、という点に関してですが)無駄が削ぎ落とされていると思うからです。
例えばスポーツ選手の動きはそのスポーツのためだけに最適化されたものですよね。つまり無駄がなく美しいんですよ。。
ただこの作者の独創性を突き詰めることはどれくらいで相手に届くかは数値化出来ませんね。完全に自分軸だから。本当に自分が描きたい絵が相手に受け入れられるかは、賭けですね。。。。。
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ただ世間で受け入れられ安いテーマや題材は確かに存在します。それはリアルな絵ですね。普段日常的に手に触れたり見たりするものを具体的に描いたものは受け入れられやすいですね。あとはアニメやサブカル的な題材やエロス、動物とか。理由はいくつかあって、それは部屋に飾りやすいことと理解できること、本能が求めていること、長い間生活の一部だったことが挙げられます。
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でもそこに新しい芸術としての価値があるかどうかは別ですが、、、、、
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芸術とは未知という概念が含まれると思うからですね。自分の絵や作品のなにかその片鱗でもあればいいと思います。それが無ければ、過去の産物を再発見するためのものということですね。
大事なことは既成のものに疑問を持ち、そこに何かひねりを入れ新しい価値観を見出すことです。
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最後までありがとうございました!また次回の記事でお会いしましょう
楽しい1日をお過ごしください。。