どうも!Houichiです。絵を描いたり、絵を教えています。
美術や絵を愛する全ての人のために発信します。
今回は僕がまだ高校生の時の経験をお話したいと思いましす。きっとこれから美大受験を考えている人には学びになると共に、一般の方や社会人で、これから絵を学んで描きたい人にとっては勇気がもらえる内容となっています。
目次
・その青年は美大に入ろうと思った
・周りの受験生に歯が立たない
・彼の石膏デッサンを見た時の衝撃
・お金問題
・大学卒業後
・その青年は美大に入ろうと思った
高校一年生の時、僕は含む美術予備校に通っていました。そこでは一般の人や大人向けの絵画教室も同時に設けていました。
そんなある日,経済か文系なのか忘れたが、ある大学生がその美術予備校の扉をまたぎました。
僕が初めて彼を見た時の印象は素直な感じがしたんですが、どこか曇った様な印象でした。きっとくすぶっていたんでしょう。
予備校の先生の話では、どうやら初めは趣味で絵を学びにきた様でした。。。
ところが、僕の予備校の学長は興味をそそる天才なもので、その大学生は徐々に本気で美大受験を考える様になっていったんですね。そして一年ほど美術予備校の大人クラスに通って、2年目だったでしょうか、彼はいよいよ受験に向けて動き出しました。。
すでに大学生である彼は、美大への編入を決意したのでした。。。
・周りの受験生に歯が立たない
とはいうものの、実技経験がまだ浅い彼は初め、周りの上手な受験生には歯が立たないんですね。それでも彼は食らいついていきました。そうすると徐々に中の上や時々上位に作品が評価される様になっていったんですね。
ここで一旦僕の話にしますが、、、恥ずかしい話、僕は初め彼よりも画力があると思っていました。
でも当時、僕はまだ高校一年だったため、精神的にまだまだ甘っちょろかったんですね。なので夏に入る頃には、あれ!あの大学生上手くなってるぞ、と思う様になり、あれよ、あれよとついには抜かされてしまいました。
正直、中学3年から高校2年まで僕は3年間この現象に見舞わされていました 苦笑 。
やっぱり受験生には精神面でどうしても叶わない部分が画力という形で明らかになって、現れてしまうことを学びましたね。。。
さて、話をその大学生に戻しまして。
彼はデッサン力も上がっていったんですが、そこまで得意という訳ではありませんでした。そんな彼が一際優れていた能力は色彩感覚でしたね。
その日、僕は先生の講評に混ぜてもらってその大学生の作品の評価を聞いていました。彼はグラフィックデザイン科を受ける予定で、色彩による平面構成の作品の講評を受けていました。
僕はその作品を一目見て、「色綺麗〜!なんか女性みたいに色彩感覚研ぎ澄まされているなぁ」思いました。
先生ももちろん、彼の色彩感覚が人並み以上に優れていることを評価していたし、それを論理的に話してくれたので、とても分かり易かったことを覚えています。
人は見かけによらずとはこのことで、彼はデッサンでは苦労したんですが、デザイナーに必要な能力の一つである色彩感覚をそれまでの人生で多く養っていたんですね。
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絵を描いたり、学んだりしたい人にとって、絵のうまさは人それぞれで、きっとその人にしか出せない良さがあるので、自信がない人や、初心者の方も彼に学ぶことは大いにあるんじゃないでしょうか。。。
・彼の石膏デッサンを見た時の衝撃
デッサンに対して、そこまで得意ではなかったその大学生ですが、ある石膏デッサンでそのコツを手に入れたと僕は確信しています。
ある日僕はいつもの様に放課後、美術予備校に向かいました。そして着いた後に予備校の先生に「今となりの受験クラスが石膏デッサンですごいのを描いてるから見にいってみ!」と呼ばれて、となりのアトリエに連れて行かれました。
そして扉を開いた後、その異様なムードに圧倒されながらも僕は一枚一枚受験生の石膏デッサンを見ていました。。
みんな上手でしたね。
ふと一枚とても柔らかな光の心地よさを見事に表現している石膏デッサンが目に止まりました。そして描いている人を見るとその大学生でした。
彼のデッサンを見るのは久しぶりだったので、違う人の作品かと思うぐらい衝撃を受けました。人はこれほどにも変ることができるんだと気付かされましたね。。。
先生も、途中経過の中でその青年が一番良いとまで言っていたんですね。
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やっぱり、これからデッサンや絵の勉強を始める受験生には志が高ければ、実力も着いてくることを学んで欲しいですし、
また大人の方で、美術を専門的に学んだことがない人でも、受験生並みに、あるいはそれ以上に上達することができることがあり得るというを希望を持って欲しいですね。
・お金問題
そんな彼はとうとう関東の美大に受かってしまったんですね!僕が通っていた予備校で初めて、純粋に初めから美大を受ける人以外で、関東の美大に受かった瞬間でした。。
でも彼は苦学生、関東の私立の美術大学となると1年間の学費だけでも、200万円します。。
それから、彼はそのことを予備校の学長と相談しました。僕もその話を学長から聞いたのですが、学長が彼に話した内容としては、まず美大に入るように勧めたそうです。
大学では奨学金も借りれるし、大学生活を頑張れば、なんとかなると。。そこで本気で結果を出し、デザイン系の大手企業に就職すれば、お金なんて後からなんとでもなるというふうに彼に伝えたそうです。
素直な彼はそれを信じ、大学に入ってからも、着実に良い成績を叩き出し、時々美術予備校に遊びに来ては、活動報告を嬉しそうに学長に話していましたね。
僕は脇からその様子を眺めては、えらい先輩の後に美大を受けることになるなぁとびびりつつも、武者震いしていました。
・大学卒業後
やがて美大に編入したその大学生は美大を卒業し、なんとSONY(ソニー)のゲームデザインに入社したんですね。有言実行とは、このことだなぁと思いました。
彼がうまく行ったのは、きちんと目的意識や目標を明確にして美大に行ったからだと僕は判断しています。
また事実として、彼は時々大学で作ったポートフォリを大学の教授だけでなく、予備校の先生にも度々見せ、助言をもらうほど真剣に自分の課題に取り組んでいました。。
この予備校の先輩の一例は、これから美術や絵、デザイン、イラストなどを学ぶ人で全くの初心者でも、しっかりとした審美眼や経験を持った指導者のもとで学んだり、
自分で自主的に問題解決しながら取り組む姿勢を持てば、実力が付き、目標に近づくことができることを証明してくれました。
あなたの挑戦にも参考になれば幸いです。
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さらに美大について詳しく知りたい人はこの記事をどうぞ。。
→https://houichiart.com/2019/11/21/bidaitowa/
まとめ
新しいことに挑戦することはあなたを成長させてくれます。
僕も現在ネットを使った発信活動と現実の世界を繋げる挑戦をしている最中です。一緒に頑張りましょう。
お読みいただきありがとうございます。あなたの活動を応援しています。楽しい1日をお過ごしください。