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どうも、Houichiですー。普段は美術予備校で絵を教えながら、絵を描きつつ、役立つ情報を発信しています。
まだ受験まで時間がある人や、これから行ってみたい方にとって美術予備校の存在はなんとなく知っていても、イマイチどういう場所なの分からないですよね。。。
僕は美術予備校に行き始めた時期が中3で割と早く、最初は右も左も分かりませんでした(^^;;
そしてなんだかんだで、浪人期も経て6年も予備校に居座りました。(-_-)
そのおかげもあってか、今は美術予備校講師として受験科の油画をメインに教え、他専攻の基礎も少し教えています。
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そこで今回は美術予備校とはどんな場所なのか、行く意味とは何なのか、ファインアート系に絞って具体的に何が学べるのか。などについて話して行きたいと思います!
後半に予備校でのメンタルを保つ方法と速く成長するための重要な考え方について話しているので、美術予備校に行こうと思う人は最後まで読んでください。。
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目次
・美術予備校は制作と工夫の方法を学ぶところ
・美術予備校で主に学べること
実技編 ファインアート系
1油画
2日本画
3彫刻
・美術予備校で主に学べること
メンタル編
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・美術予備校は制作と工夫の方法を学ぶところ(重要)
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美術予備校といえば美大に向けて絵などの実技を磨いて合格を目指すわけですが、、
そのなかでも物事を達成するプロセスを1番学んで欲しいんですよね(´ー`)
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何故なら、プロセス自体に目を向けることで他のスキルを学ぶ時にも応用が効くからです。
絵の描き方や見方が成長しても、どのように成長して行ったのかを意識しない場合はそこで可能性がかなり制限されます。
けれど成長のプロセスを意識する場合では、例え今後、絵と関係ない分野を学んだとしてもその分野で成長するまでに起こり得ることをある程度予想できるようになるわけですね。。
そうすれば早く成長することが出来ます(´ー`)
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具体例をあげると、
線の引き方を上達させるプロセスについて言えば、まず色々な描き方で線を引いて見る。
それでもうまくいかなければ、参考作品や巨匠の作品と見比べて足りない部分について考えたり、真似してみたりする。そして得られた結果について思考して、さらに工夫する。
これを絶えず繰り返すことで技術や考え方が成長するんですよね。
このプロセスは他のことにも応用できるわです。。
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僕が伝えたいのは制作にとどまらず、学んできた技術や考え方を他のことに応用する力を予備校で育てて欲しいんです。。
そして予備校はそういう場所であって欲しいと思いながら日々学生と接していますね。。
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・美術予備校で主に学べること/実技編-ファインアート系
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・油画
油画専攻では油絵を中心として、木炭デッサン、鉛筆デッサン、水彩、など様々な素材の使い方を学ぶことができます。
油絵は西洋の絵作りの基本である明暗や量感、重厚感に着目して作品を描いていきます。基本が理解できれば描き方は比較的自由になります。
また自分の内側にある本当に表現したい事について深く掘り下げることができる専攻でもあります。予備校のなかでも一番自由度が高い専攻ですね。
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油画専攻は受験時、大学によって大きく3つに方向性を分けることができますね。
1想像力とテーマや世界観を重視する大学、
2基本的な描写力と構成力を重視する大学、
3この両方をうまく程よく使いこなせることを重視する大学
この3つに振り分けられるわけですね。。そして1が1番難しく、
その次に3、2の順で簡単になっていきます。
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難易度の判断基準は受験までに学ばなければいけない範囲の広さに比例しますね。
例えば東京藝大の油画を受験するのであれば、必要なスキルは一番多く、
A基礎的なデッサン力と画面構成力
B自分の絵の世界観に合った描き方と構成要素と構成力
C日常や社会に対する問題意識
アーティストに必要な要素を既にある程度満たしていないと合格が難しいんですよね、、、
変わって2の金沢美術工芸大学や広島市立大学などは基礎的なデッサン力と画面構成力、色彩の感覚があれば合格できます。ほぼAだけでなんとかなります。。
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具体的な大学を当てはめると、、↓
1は東京芸術大学や多摩美術大学、、
2は金沢美術工芸大学、広島市立大学、、
3は愛知県立大学、京都市立芸術大学、武蔵野美術大学など、、
ただ2や3の大学では1を目指していた人もいるため、学生のレベルは一概には言えませんね。。。
受験生は難易度だけでなく自分にあった特性を持つ大学を選ぶべきなんですよね。
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・日本画
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日本画専攻では透明水彩とアクリル絵の具による着彩を中心に練習し、鉛筆デッサンによる石膏デッサンや静物デッサン、構成デッサンを基礎力として磨いていきます。
日本画で使われる岩絵具はメインとしては教えず、大学に入ってから学ぶことになりますね。。
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日本画の着彩やデッサンの特徴はやはり、線と線が織り成す美しさを追求する点にあります。油画みたいに面をしっかり構築して重厚さを出すよりも、編み物のようにモチーフの形を探るような繊細さが感じられますね。
そしてやはり女子率が一番高い専攻でもあります。男子が入ればハーレム、、、?
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日本画専攻は受験大学によって大きく2つの方向性に分けられます。
1鉛筆による石膏デッサンと透明水彩をメインに静物の着彩による試験を課す大学
2デッサンと着彩ともに特定のモチーフや言葉から自由に発想を膨らませて描く試験を課す大学
日本画は1が難易度高めです。なぜなら求められる描写力の基準が高いからですね。簡単な基礎デッサンや着彩と言えども受験者数や求められる水準が高ければ、難易度は変わっていきます。。
具体的な大学を当てはめると、、↓
1は東京藝術大学、愛知県立芸術大学、広島市立大学など、、
2は多摩美術大学、武蔵野美術大学など、、
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・彫刻
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彫刻専攻では、粘土による塑造を中心とし、木炭によるデッサンで基礎力を磨きます。
粘土の塑像ではまず粘土をこしらえ、柔らかくするところから学びます。そして粘土を付けていく骨組みを作った上からやっと粘土で形を作っていきます。
彫刻専攻は受験では他の専攻みたいに着彩をするわけではないので、とにかく形と量感に重きを置きますね。
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彫刻専攻は受験大学によって大きく2つの方向性に分けられます。
1国公立大学は木炭による石膏デッサンと人物や静物などの構成塑造
2関東私立大学は人体や顔、静物のデッサンのみか、プラス構成塑造
デッサンでは基礎的な造形力、塑造では造形力を踏まえた空間の構成力も見られます。
具体的な大学を当てはめると、、↓
1 東京芸術大学、愛知県立藝術大学、金沢美術工芸大学、広島市立大学、、、
2 武蔵野美術大学、多摩美術大学、
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・美術予備校で主に学べること/メンタル編(重要)
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芸大、美大受験生は高校の中では少数派です。そういう人たちが集まって一緒に制作したり、美大合格に向け或いは将来に向け、価値観を共有したり、切磋琢磨できるのが予備校という場所です。
美大受験で普通科の高校に進学した人に限られることですが、普段学校ではなかなか自分が本当に話したい話題を話せる相手がいなく、周りの空気に合わせて話をしたり、或いはコミュニケーションを取ること自体が億劫になることもありますよね、、、
アーティストでミュージャンの米津玄師さんも学生の頃から周りとのコミュニケーションが苦手だっだそうで、空いた時間をほとんど音楽やイラストに費やしていたそうですね。。。
「でも美術予備校でもなかなか馴染めなそうです、、、」あるいは「周りに上手な人がいると気が引けて制作が、、、」と思う人もいるかもしれないですね、、、
確かに美術予備校は特殊な空間で、高校での勉強とは大きな違いがあります。
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そうれは、時間です。
美術予備校に来る学生の殆どは小中高と長い期間専門的な絵や実技を勉強をせずに入ってきます。それ故に浪人生との実力差が大きいんです。。
実技の差は学科の勉強での実力差の比ではないんですね。だから浪人生が多いんですけどね、、、
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それではここから美術予備校でメンタルを維持したり、速く確実に成長するための工夫を幾つか話していきます!
結論から言えば、自分の軸をしっかり持って、まわりにいる全ての人から学ぶことで成長することができます。そうすれば、周りの人は全て自分の味方になります。みんな自分に何か役に立つことを与えてくれるからですね。。
具体的な方法
1 自分の気持や現状の実力を認め、否定も肯定もせずニュートラルに捉える |
2 全部一気に問題を解決しようとせずに、先生から教えてもらったことは簡単なことから1つずつできるようにしていく |
3 自分よりちょっと上手なひとから学べることを全部吸収し、さらに上手な人を探し、同じことを繰り返す |
4 うまいくいったときの自分を褒めよう! |
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1 ネガティブな考え方はポジティブな考え方の7倍影響力があるといわれています。つまりこのマイナス思考をニュートラルかポジティブに変えるだけで7倍もうまくいきます。まず今の自分の現状ををニュートラルに捉え、行動に集中しましょう。
感情を変えるには感情で変えるのではなく、は言葉と行動を変えることで徐々に変わっていきます。
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2 問題を解決しやすくするには目標を細かく区切ることです。全部一気にできるようにしようとすると頭がパンクしてしまいます。ちょっとずつ目標が確実に達成することでメンタルが安定します。
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3 自分より少しだけ上の実力の人は分析しやすいし、自分が達成すべきゴールがはっきりと見えるんですよね。
圧倒的な実力差がある場合はモチベーションを上げるにはいいですが、自分が学ぶべきポイントが多すぎてをどこから学べば良いのかを絞るのが難しいんですよね。
だから実力の差が大きい人と小さい人の両方から学ぶのが好ましいですね。
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4 予備校ではつい先生から作品の問題点ばかりを指摘されがちですが、自分がうまくできた点についても毎回確認すべきですね。「先生がなんと言おうと自分はここがうまくできた」と思うところは大いに自分を褒めちゃってください!
解決すべき問題と良い点に向ける割合はどっちが多くても少なくても成長に影響が出ます。うまくいったところは認めてあげましょう!
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・まとめ
美術予備校では心と技術両方をバランスよく成長させていくことが合格への近道ですね。。。美術予備校に対する不安ともやもやの解決に役立ててください。
^^
他にも美大について知りたい方はこちらhttps://houichiart.com/2019/11/21/bidaitowa/
デッサンに興味がある方はこちら
https://houichiart.com/2019/11/26/tekakikata/
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