どうも!Houichiです。絵を描いたり、絵を教えています。
絵や美術を愛する全ての人のために発信します。
油絵で花を描いて部屋に飾りたい!そんな気持ちを持っている人がこの記事を見てくれていると思います。。僕も花を描いて差し上げたり、自分の作品を部屋に飾っているので、絵を描いたり、部屋に飾る人のドキドキは知っているつもりです。
とはいえ、自分で描こうと思ったらうまく描けないんじゃないかな、絵の具を思った様に塗れないなどのこともあると思います。
でも実はあるコツを知ってしまえば、不思議なことに、初心者のあなたもきっと思った以上に描けることに気づくと思うんですね。
今回はそのコツをあなたと共有しようと思います。では見ていきましょう。
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目次
・花の構造を理解することが大事
・油絵の具の特性を活かして軽やかにみずみずしい花を描く方法
・仕上げのひと工夫
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・花の構造を理解することが大事
花を見れば感動したり、どこかうっとりする気持ちになりますよね。心を動かされるモチーフだからこそ、花を描きたい気持ちも湧いてくるんだと思います。
だけども、いざ描こうと思うと、意外と花を観察していなかったり、具体的に何が良いのか説明が曖昧なままだったりします、、
花を描くなら、まずは何と言っても花を知ることから始めるのが遠回りの様で意外と近道なんですね。
それは花の図鑑を見たり、本で調べることも良いですね。また実際に描くときによく観察してみましょう。むしろ描くこと以上に観察に時間を使った方が良いぐらいです。完成させることは忘れて、観察に没頭すれば花の構造がよく理解できます。
絵を描くことと同じぐらいに、モチーフを観察することも楽しいんですね。この感覚で描けば素敵な花が描ける様になります。
・油絵の具の特性を生かして軽やかにみずみずしい花を描く方法
ではここから具体的に油絵の具で魅力な花を描く方法紹介していきますね。僕が実際に使った方法を解説していきます。
でも先ほど話した様に、観察することを大切にした上で活きてくる方法なので、覚えておきましょう。
さて。今回描く方法はできるだけ広い色面から塗っていって、徐々に細かい細部を描いていく方法です。また太めの筆で大胆で繊細に描いていきます。いわゆるプリマ画法(アッラプリマ =一回で描くこと)です。
描くのに使う筆を紹介しますと、
豚毛 フィルバート 24号、16号
ナイロン毛 ラウンド型 8号
の3種です。使うキャンバスは3号です。
では工程を説明していきます。
1 線描き
まずはキャンバスに大胆に花の線描きをしていきます。大まかな花の大きさを決めるために、薄い円を描いていきます。そうしていくうちに絵の構図が決まっていきます。
今回の描き方では細かい線描きはしません、絵の具で全体の色味や明暗がざっくり決まった後に細部を描いていくので、初めに細かい線を描くと、せっかく描いた線が消えてしまうからなんですね。。
でもざっくり線描きをする場合でも、目立つ花弁や、葉っぱの位置はしっかり見極めましょう!図のように、ポイントとなる位置は太めにはっきり線描きをしていますよね。
2 色面で花の特徴を大雑把に掴む
次に、色を乗せていきましょう!油で薄くといた絵の具(ヴァンダイクブラウンとカーマインを混ぜた色、溶き油に少しだけ絵の具を混ぜる)で、ざっくり鉛筆の線をなぞって、いよいよ薔薇の花の色を乗せていきます。
バラの色はカーマイン、と少量のスーパールービーとカドミウムレッドを混ぜています。順番に100:10:0,5ぐらいの比率です。
カドミウムレッドは色がとても強いので足すか、足さないかぐらいで良いでしょう。
今回は筆は24号のフィルバートの豚毛を使って、まずは花の真ん中の暗い影の部分と外側の花弁の輪郭を大胆に描いていきます。花びらの尖った先は筆先をうまく使って添えるように置いて、花びらの内側に向かって、筆を動かします。
まずは24号の豚毛の筆でここまで描きましょう。濃い部分はキャンバスが隠れるぐらい絵具を乗せ。明るい部分は写真のようにキャンバスの白を透かして明るさを残しましょう。また太い筆は筆の縁をうまく使って、シャープな形を描くことができるところが便利ですね。。
背景には、少し花の赤をかすらせながら塗ってあげると統一感が出てくるので、写真のように遊び感覚で背景を汚しても面白いですよ!
3 背景を描く
背景はシルバーホワイトとビリジャンやコバルトブルー(コバルトブルーヒューでも可)、イエローオーカーを混ぜたような色を基調にして多少色味に変化をつけながら、全体に乗せていきます。下の層の赤は少し残していくようにして、色味の多様さを表現しましょう。
4 葉っぱを描く
葉っぱも筆を置く速度に変化をつけて、生き生き描いていきましょう。この描き方では、葉っぱ一枚の明暗の変化というより、空気遠近法みたいに、手前は濃く、大きく、奥は薄く小さく見えるように描いていくのがコツです。
5 葉や枝に映える色を足す
背景を緑にすることで、薔薇がより綺麗に見えるのはよくわかるのですが、緑と赤の中にも多少変化があったほうが色味が豊かになって、見応えが出てきます。そのためにも背景や葉っぱの色味も豊かにしていった方がいいんですね。
そこで、葉っぱの主要な色味を乗せた後、今度は葉っぱの緑を引き立たせる補色(反対色)に近い色を緑の上に足していきます。
例えば赤に近い茶系の色や黄緑を足したり、影には紫系のグレーを足してあげると緑色がより綺麗に見えてきます。枝の赤茶色も効果的に背景の緑を引き立たせています。
6 花の明部から描き込む
いよいよ背景も終わり、メインの花の明るい部分を描いていきます。ここの描き込みが絵の一番の見せ場ですね。花びらの影は大体描けているので、その上から、一番明るい赤から徐々に暗い色へと移っていきます。
写真のように、花びらの先端の形を一気に決めて、絵具を置き、スーっと筆を走らせるイメージを大事にしましょう。そうしていくと筆に含んだ絵の具が徐々に無くなっていき、無くなった時点で色同士の境目を軽くなじませ。一作業とするんですね。
混ぜ過ぎないように注意しましょう。。
7 もう一度花の影を整える
ここまできたら、一度花の中心の影の中にさらに一番くらい影の部分を描いていきます。細い色面をリズミカルに乗せていくと案外それらしくなるので、楽しく描いていきましょう!
そして、影の中でムラが気になる部分は上から同じ色を乗せて、仕上げへと進めていきましょう。
8 さらに細かく描き込む
そして、真ん中の花びらの明るい部分を一気に描き込んで完成させていきます。明るい部分はとても細い色面に見えるので、ラウンド8号の筆の先をタッチして払うイメージで絵の具を乗せていきますょう。
難しい場合は2〜6号のラウンドの筆でも良いですね。
9 全体をチェックして完成
大体全体に手が回ったら、画面全体の色のバランスや、輪郭の甘い部分や、弱めたい部分、はっきりさせたい部分などが無いか見渡して、なければ完成です。。
・仕上げのひと工夫
仕上げの段階絵はやっぱり、明暗のメリハリ、や主役の描き込み、色味の調整が重要になってきますね。
描き込み過ぎて、大きい明暗が崩れていないか確認しましょう。もう一度くらい影を載せる必要があるかも知れません。。
明暗の稜線の部分は濁りやすいので、境目に鮮やかな色がしっかり塗れているか、確認していきましょう。
この二つの点をまず抑えていれば、大きくは失敗はしないのでぜひ意識してみてください!きっと素敵な絵に仕上がります。
まとめ
油絵は使い方や手順をしっかり踏んで描けば、完成度をあげられ、楽しくかける画材です。今日から油絵の具を始めてみましょう!
最後までありがとうございます。あなたの活動を応援しています。楽しい1日をお過ごしください!
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