どうも!Houichiです。元美術予備校講師で、絵を描いたり、YouTubeで動画配信をしています。
美術や絵を愛する全ての人のために発信します。
油絵の具はツヤの具合で印象が大きく変わってきます。ツヤを自由にコントロールすることで作者の思い描く画面に仕上げることができるようになるんですね。。一般的には油絵の乾燥後に画面保護ニスを塗ることで画面のツヤを均一にし、維持することができます。
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また画面保護ニスを塗ることで乾燥後の画面に煙やホコリなどの汚れがついて黒ずむことから防ぐことができます。
仮にニスの表面が汚れたとしてもペトロールなどの揮発性油をつけて拭き取れば、保護ニスだけを取り除くことができたりします。
では具体的にどのようなニスがあるのか見ていきましょう。
ドラマチックなりんごの描き方を分かりやすく解説した動画はこちら!⬇️
目次
・【油絵ツヤ出し・ツヤ消し】ツヤを出したい時に塗るニス
・【油絵ツヤ出し・ツヤ消し】ツヤを消したい時や抑えたい時に塗るニス
・【油絵ツヤ出し・ツヤ消し】絵が完全に乾燥する前に塗るニス
・【油絵ツヤ出し・ツヤ消し】ニスの試し方
・【油絵ツヤ出し・ツヤ消し】下地剤でツヤの弱めることができる
・【油絵ツヤ出し・ツヤ消し】ツヤを出したい時に塗るニス
古典的な油絵の描き方の場合、完成後に画面のツヤを出し、均一にするためにニスを塗ります。他にもニスを塗ることで高級感を出すことができます。そこで今回ご紹介するニスは、
ホルベイン のタブロー
https://holbein-shop.com/?pid=104799711 引用元
このニスは被膜が非常に強く、乾燥すれば画面の通気を遮り、画面の劣化を遅らせてくれるんですね。また塗り替えるときの再溶解性にも優れています。
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ただし、湿度が高い日には塗ったニスが白く濁ることがあるので天気の良い日に塗りましょう。
筆は柔らかい刷毛を使いましょう。デザインなどに使う刷毛で構いません。
・【油絵・ツヤ出し・ツヤ消し】ツヤを消したい時や抑えたい時に塗るニス
人によっては油絵のギラギラしたツヤが苦手で抑えたい人も中にはいるかもしれないですよね。。明るい色は比較的マットな仕上がりになるんですが、濃い色はツヤが強かったりします。。
そんな時はツヤ消しニスである
ホルベインの ブラン マット リキード
https://holbein-shop.com/?pid=104799723 引用元
を使いましょう。
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原理としては、ブラン マット リキードニスの中の細かい粒子が光にあたり乱反射を起こすことで、画面の表面のツヤを打ち消してくれるんですね。
こちらもデザインの刷毛で塗ることができます。
<半ツヤにしたい場合、ツヤを抑える程度にしたい場合
また微妙な半ツヤにしたい場合はまず乾いた画面の上にツヤ出しのタブローを塗り、その上からブランマット リキードを塗ることでツヤを少し抑えた質感に仕上げることができるんですね。
拘りたい人は是非試してみてください!
・絵が完全乾燥する前に塗るニス
展覧会に間に合わすために、ギリギリまで制作した時は絵が完全に乾燥するのを待つ時間が無いですよね。それでも絵の表面のツヤを均一にしたい時もあるかと思います。
そんな時は表面だけ乾燥した状態でも塗ることができるニスがあります。
ホルベインのラッピド タブロー
https://holbein-shop.com/?pid=104799674 引用元
ラピッド タブローはタブローのニスの通気性良くしたもので、画面を密閉しないのが特徴です。絵の具層の乾燥を邪魔しないんですね。なので、仮引きにおすすめです。
ホルベインのルツーセ
https://holbein-shop.com/?pid=104799729 引用元
ルツーセはメーカによって配合が違いますが、ツヤを出すだけでなく同時に加筆もできるオイルです。
なので、表面の乾きが甘い場合は少し絵の具を溶かすことがあるので注意が必要です。
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どちらも仮引きなので、やはり完全に画面を保護したい場合は、完全に乾燥した後にタブローなどを塗ることをお勧めします。
・【油絵・ツヤ出し・ツヤ消し】ニスの試し方
ニスをどれくらいの量で塗れば平に塗ることができるのか、ツヤ出しニスとツヤ消しニスをどの割合にすればちょうど良いのか、事前に知っておきたいですよね。
でもせっかく仕上げた完成作で試すのはちょっと気が引ける人も多いと思います。そんな時は試し塗りをお勧めします。
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僕はは絵のマチエールや絵のツヤの実験をする時は0号の小さなキャンバスをよく使います。
平滑な試し塗りをする場合は大きいキャンバスをあえて選ぶ必要も無いと思うからです。
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<試し塗りの時
ニスの試し塗りは事前にキャンバスに好きな絵の具を塗っておきましょう。
絵の具が塗ってある状態のツヤの変化を見たいからです。
ニスは刷毛で塗っていきましょう!
・【油絵・ツヤ出し・ツヤ消し】下地剤でツヤを弱めることができる。
アクリルの下地剤の中には油絵具の油を吸収してツヤを抑えてくれるものがあります。
それが
[文房堂]のミューグラウンド
この下地は万能下地と呼ばれるくらいで、水彩やアクリル、油絵の全てに使える吸収性下地です。
吸収性なので、一層油絵の具を乗せたぐらいでは絵の具の油分をほとんど吸収してしまうんですね。。2層3層と絵の具を重ねることで、徐々にツヤが出てきますがそれでも抑えられたツヤでしょう。。なので油絵のツヤが苦手な人にはお勧めです。
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またツヤを高めるためには事前にミューグラウンドを塗ったキャンバスに2〜3層ぐらい樹脂メディウムを塗ってあげることで吸収を抑えることができます。この吸収を抑える作業を【インプリマトューラ(絶縁層)】と言います。
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樹脂メディウムについての記事はこちら⬇️
・まとめ
今回は油絵の表面のツヤについてでしたが、ツヤをコントロールすることで、絵の色を描いたときの色のようなみずみずしさで残し続けることができます。
ツヤが増せば工芸的な高級感が出るし、またツヤを抑えることで、落ち着いた上品さを感じさせてくますよね。。
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今回も最後までありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
楽しい1日をお過ごしください。
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