油絵に使うキャンバスの布の素材ってどんなものがある?

どうも!Houichiです。もと美術予備校講師で、絵を描いたり、Youtubeで動画を配信したりしています。

油絵具で描く絵画作品
油絵の具で描く絵画作品

油絵のキャンバスにどんな種類があるのかよくわからないなぁ、よく売られている張りキャンバスしか使ったことがないよ。。。

自分にあったキャンバスを使いたいから既に使ったことがある人の話を聞いてみたいなぁ。。〇

そもそもキャンバスの保存ってどうすれば良いの???

そんな人のための記事です。

目次
・油絵のキャンバスとは?
・キャンバスの種類や目の荒さによって絵の出来が変わる
・キャンバスの保存について

・油絵のキャンバスとは?

油絵、いわゆる油彩画のキャンバスは水彩画の紙と同じ役割でその上に絵を描いたりします。。

要するに帆布布の支持体ですね。。

よく比喩で「真っ白いキャンバス」をあらゆる可能性に満ちた若者のこれからという意味で例えられますよね。

英語では[canvas]、また語源はラテン語のcannapaceus[麻に由来するもの]、つまり麻布のことです。

歴史について少し話すと、西洋のルネサンス期まではまだ板絵が主流だったんですが、これにとって替わったのがキャンバスなんですね。そしてきっかけは15世紀のイタリアのヴェネツィアの画家たちでした。。

なぜかというとヴェネツィアは水の都と呼ばれるほどですから、湿気が強いんですよね。。。

だから板だと湿気による浸食がひどいんですよ。反ったりもするしね。。

そこでヴェネツィアの画家たちは考えました。もっと安定的、かつ腐食に強くて、大作が描ける支持体はないものか、、、色々試した結果。。。

「船に使う帆布がいいんじゃない?、品質もいいし。。」ということを発見しまして、「しめた!!!」といった感じで使われるようになりました。

また丸めて持ち運びができる所も画期的でしたね。。。

ヴェネツィアの画家、ありがとうございます 笑

・キャンバスの種類や目の荒さによって絵の出来が変わる

キャンバスにはいくつかの素材がありますが、麻布綿布がよく使われます。麻布に関しては色んな目の荒さが選べます。

目の荒さによって絵の出来てが大きく変わるので、自分に合ったキャンバスを選びたいですよね。。

目の粗さは大きく3つにわけられ・粗目・中目・細目
がありますが各3種類の中でも2〜3段階の粗さに分けられます。

ではまず麻布について話していきますー。それぞれの目の荒さに合う描き方や表現を紹介いくので、自分に合った目を選ぶときの目安にしていただけると嬉しいです。^^

・粗目 

大作や大雑把で大胆に描く表現に向いたキャンバス地です。それから、キャンバスに厚塗りをしたい人にもおすすめです。

ただし細かい描写には向きません。やはり画面を平滑にするのに多量の絵の具が必要で、また下地を厚塗りしてから画面を磨かないと細密描写ができないんですね。。

わりと玄人向けではありますね。。。

僕は一度使ったことがあるんですが、荒すぎて、近場で描いていると何描いてるんだっけ?という状況が発生します。。

あと絵の具が少ないと漏れなくノイズみたいになります、、笑 

有名な画家さんで言えばモネや印象派の画家たちは粗めのキャンバスを好んで使って描いていますね。

モネの大作は遠く離れて見たら何を描いているか伝わるんですが、近づいて見ると何が描かれているのかまるで見当も付かないぐらいに荒いんですね。

彼の代表作は「睡蓮・朝(大)」(1914〜18年)です。

豊かな色彩と伸びやかな筆跡が魅力的ですよね。。

・中目

良くも悪くもいろんな描き方に向いたキャンバス地です。

市販の張りキャンバスは殆どがこの荒さです。

粗描きから繊細な描き込みまで、様々な画風に合わせることができるので初心者からプロまで幅広く愛用されていますね。。

布目への食い付きもしっかりしているので絵の具を厚く乗せても定着しやすいし、下に1層平滑な下描きの絵の具が乗っていれば上から細かい描き込みもスムーズに進みます

粗描きと細密描写を両方絵に取り入れたい人にもおすすめですー。

ちなみに僕は中目と中目より少し細い中細目を使うことが多いですね。

・細目

かなり平滑な画面になるので細密描写に向いています。写実的でツルツルな絵を描く人におすすめです。

逆に厚塗りしちゃうと食い付きがあまり良くないので、絵の具がベリっと剥がれてしまう可能性が粗めのキャンバスより高いですね、、、

厚塗りの絵を描く人は細目を選ばないことをおすすめします。。使うなとは言いませんが、絵の具を強くぶつけないように気をつけて絵を保管しましょう。。

最近では麻と綿と化学繊維を混合した生地も出てきました。

綿布

綿布は特に細密描写が好きな人やツルツルな絵肌が好きな人にお勧めです。

慣れれば「工芸品か!」てぐらいに油絵でも描けます。

ただ綿布は麻布のように木枠に貼り付けるほどの耐久性がなくすぐ破れちゃいます。なので、板に綿布を膠で接着させて支持体にしないといけないのが少し手間です。

でも、やっぱり繊細な描き心地は魅力的と言えますね。。

細かい下地の作り方はまた別の機会に書こうと思うのでお楽しみに。。。

・キャンバスの保存について

キャンバスの保存はそんなに難しくありません。。

ただ、、気温が極端だったり、湿気があまりにも強すぎると、シワやよれができたり、カビが生えたりします。

一般的に適正気温と湿度は以下のようなものがありまして、美術館でもこの範囲内で保管と展示をしています。

・温度17〜25C°
・湿度44〜55%

また温度や湿度の調整にはエアコンやストーブ、加湿器やケトルなどを使うとよいでしょう。

あと温度と湿度によって生地の固さも変わるので覚えておきましょう。

高温多湿だと柔らかくなります。低温少湿であれば硬くなります。

でも、そこまで神経質になる必要はありませんね。

まとめ

ということで今回はキャンバス地の紹介でした。。

この記事をきっかけに自分にあったキャンバス地を選んでくださいー!

最後までありがとうございました。では次の記事でお会いしましょー。楽しい1日をお過ごしくだい。

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