イタリア・ルネサンス美術の有名絵画・わかりやすく話します。最初期編

どうも!Houichiです。絵を描いたり、Youtubeで動画配信を配信したりしています。

油絵具で描く絵画作品
油絵で描く絵画作品

今回はルネサンス時代の絵画について有名なものの中で最初期の作品にフォーカスして話していきたいと思います。

と、その前にルネサンスについて少し解説したいと思います。

「ルネサンス」とはフランス語で「再生」「復活」を意味ます。おおよそ14世期から16世期まで続いた文化運動及び時代のことを指すんですね。この文化運動はイタリアを発端にヨーロッパ大陸各地に広がったんです。

どういう運動かと言うとルネサンスの語源の通り、古代ギリシアとローマ時代の学問と知識を復興させるものなんですよね。

絵画も正にこの影響を受けていて、その特徴は自然に目を向けもう一度人間の表現を豊かにしていこうとすることです。

一方その前の時代である中世ではキリスト教の影響から神を描く場合、人間に似せすぎてはいけないと言う考え方が常識だったんです。

とても様式的で非現実的な中世の世界観に対し、

ルネサンスの時代では自然を目の前にあるかのように描くと言うことが重要視された時代なんですね。

それではルネサンスのきっかけが垣間見える有名画家の作品をみていきましょう!

目次
・チマブーエ
・ジョット
・シモーネ・マルティーニ

・チマブーエ

チマブーエは1240年に生まれ1270年頃から画家として活躍し始めました。イタリア各地を走り回りながら制作に励んでいましたね。。

彼の作品で有名なのはこの「荘厳の聖母」(1290年頃)です。

13世期はまだ中世様式の面影を強く残した祭壇画がほとんどなんですが、、、この作品のどこがルネサンスに通ずるのかと言えば、、

*パースペクティブ-透視図法

*登場人物の重なりによる空間の表現

*聖母の首の傾げる動き

この三つが大きな変化なんですよね。

それ以前の聖母子像って聖母とイエスは必ず体も顔も動きをつけず正面を向いていました。それから背景にいる天使との空間の距離や重なりも曖昧で、パースも意識されていない絵だったんですよね。

今の僕らが絵を見比べても「ほとんど差がないじゃん!」って思うかも知れないんだけれど、

当時のキリスト教会の権力下においてはすごく冒険心と勇気がいる行動だったと思うんです。

いよいよここからルネサンスの感情表現と空間論理が発展していくんですね。。

ここからさらにジョットという作家が更なるルネサンスに向けての革新を遂げます。。。

・ジョット

ジョット(1267〜1337年)といえば聖母やキリストをより人間らしく描いただけでなく、現実の建築空間の中に人物を配置して描いた画家です。当時は大きな革新でした。

そのおかげで人気作家になったわけですね。

またジョットは先ほど紹介したチマブーエの弟子で、彼が画家として注目を集めるようになったのはアッシジにある聖フランチェスコ聖堂の壁画を描いた頃からです。

彼の有名な作品の一つがこの礼拝堂に描かれた「ヤコブを祝福するイサク」(1292年)です。

革新的な特徴

*初の室内空間表現

*複数の作品を描くことによって同じ物語の連続性を表現した

それまでの宗教画の背景は非現実的な物だったのに対し、この絵で彼は初めて室内に聖人を描いたんですね。。このことからも神と人の関係がより身近になった時代であったと言えます。

実はこの作品は聖書の物語の一場面でこの作品の他にも礼拝堂にはたくさんの連作が描かれています。

ジョットは複数の絵を描いて同じ物語の連続性を表現した初期の画家なんですよね。。。

もう一つの有名作品はダヴィンチも主題にした「最後の晩餐」(1303〜1305年)ですね。

革新的な特徴

*背中を向けた聖人

前の作品と同じ革新的な特徴にと一緒にジョットがこの作品で初めて試みたことは人物が背中を向けて画面にに描かれていることです。

これも当時ではクリエイティブな空間演出だったんです。

・シモーネ・マルティーニ

シモーネ・マルティーニ(1284〜1344年)は1310年代半ばに独立し画家として活動を始めました。とても卓越した画力を持った画家です。

彼の有名な代表作品は「アンサヌス礼拝堂祭壇画」(1333年)の受胎告知を描いた作品です。

写真ではわからないんですが、僕が本物の作品を見た時はその顔や百合の描写力高さにびっくりしました。。。

作品の特徴

シモーネはジョットを尊敬しつつも、一方でジョットに対抗心を抱いていたことがこの作品を通して伺えるんです。。

この作品の特徴として東ローマ帝国の絵画とジョットの絵画の両方の特徴を兼ね備えた非常に完成度の高い作品なんですが、、

なぜそのような作風にしたのかと言うと、彼はジョットの俗世的な表現にどこか批判的だったようで、

人物の表現はジョットの優美さを吸収しつつも、背景には東ローマ帝国の絵画のような黄金背景にこだわっていたんです。

言い換えると実写と平面のハイブリットの作品を描いていたんですよね。

2・5次元絵的な感じです。

まとめ

と言うことで今回はルネサンス時代の理念を簡潔にまとめた上で、そのきっかけとなった画家の有名絵画作品を紹介してみました。

ざっくりまとめると、、

*ルネサンスは古代ギリシア、ローマの自然の観察に基づくリアリズムをもう一度再生させようとする運動のことである

*絵画の分野において世界をありのままに写しとる技術が飛躍的に向上した時代である

と言うことがわかってもらえれば良いと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。次回はルネサンス前期の有名絵画を紹介していきます。

それでは楽しい1日をお過ごし下さい!

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