油絵具の匂いが苦手な人のための解決法

どうも、Houiciです!美術予備校で教えつつ、画家をしています。

油絵の具で描く絵画作品

油絵を描くとき、匂って結構悩みの種ですよね。僕も初めは慣れずになんで油絵なんて始めたんだろうと思ったこともありましたね(苦笑)

そんな人に向けて匂いを抑える方法を話して行きます。

目次
・匂いの原因
・乾性油の種類
・揮発性油の種類
・服についた絵具と油の取り方

・匂いの原因


結論から言えば、油絵を描くときの匂いの原因は揮発性油です。この油は絵具を柔らかくし、溶かすのに使います。他にも幾つが原因はありますが、9割はこいつの仕業です。。

けれど時間とともに匂いは消えていきます。

他には乾性油と呼ばれる油にも多少匂いがします。香ばしい匂いがしますね。

樹脂と呼ばれる溶剤もありますが、気になるほどの匂いではないですね。

・乾性油の種類

乾性油絵具を柔らかくし、絵具が画面にしっかり定着する手助けをしてくれます。また画面のツヤも幾分出してくれるため、上品な画面を作ることができますね。

種類は沢山あり、それぞれ少しずつ特徴が異なります。一番メジャーなのはリンシードオイルですね。別名を亜麻仁油と言います。

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亜麻独特の香ばしい匂いが気になる人がいるかもしれませんね。

ただそれほどきつい匂いではないので、すぐ慣れます。

匂いを更に抑えたい方はポピーオイルがおすすめです。ほとんど無臭です。ただし乾燥が遅いです。

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・揮発性油の種類

揮発性油絵具を柔らかくし、筆運びを楽にしてくれますが、それと共に絵具を溶かす作用があり画面への定着を弱めてしまいます。

よく使われるのはテレピン(ターペンタイン)ペトロールがあります。前者は植物性で後者は石油溶剤です。

なので、描画の後半ではあまり使わない方が良いですね。

そしてこいつが1番の匂いの原因です。なので匂いが気になる人は自分の部屋で描くときはこまめに換気をするしかないですね、、、

と言いたいところですが、、技術が進歩しているので、最近では無臭の揮発性溶剤が開発されてこの匂い問題がかなり解決できるようになったんですよね。。

よく使われるのがホルベインオドレスペトロールクサカベのゼファシリーズの無臭ペトロールがあります。これで油絵の敷居がだいぶ低くなったと思いますね。

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・服についた絵具と油の取り方

制作に集中していると不注意で絵具や油が服についてしまうことがありますよね。もちろんエプロンをつけたりもするのですが、それでもついてしまうことがあります。

ここで知っておいて欲しいことは、服についた油絵具と油は 乾いていなければ いつでも取り除くことができることです。

乾いていない場合の絵具と油を取り除く方法

・まず温水か常温の水で絵具や油がついた部分に水をつけ、食器用の洗剤を少しつけて服同士を擦りながら泡だてます。
・そして最後は水で洗い流します。

これを3回ほど繰り返せばかなり綺麗に落とせますね。

でも気づかずに乾いてしまう場合もありますよね、、こういったときも100%ではないですが、8割ぐらいは取れる方法があるので紹介します。

乾いてしまったときの絵具と油を取り除く方法 

・まず服を温水に1時間ぐらいつけます。
・そうすると絵具と油が柔らかくなります。
・1時間後についた部分に洗剤をつけて擦りながら泡だてます。そして水洗いをします。
・最後は水で流します。

これも3回ほど繰り返せばなんとか取れるでしょう。

それでも難しい場合はまた3時間お湯につけまた同じ方法で試してみてください。

でもやはり汚れても良い服を着て描くのが1番良いですね。

まとめ

油絵具は匂いや服についたら取りにくいなどの問題点はあるけれど、それを補って余りある画材としての魅力や描き直しが効くことなどのメリットがあります。また重厚な絵でもカジュアルな絵でも様々な書き方が可能です。

試してみる価値は十分あると思います。

それではまた次回の記事でお会いしましょう。

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