どうも!Houichiです。絵を描いたり、絵を教えたりしています。
今回は油絵の具で人物を描くときに意識すべき3つのポイントについて解説していきます。
人物画は風景画や静物画などと比べて、形のくるいが気になり、うまく描けない場合や、影の付け方が難しく、苦手意識がある人は意外と多いのではないでしょうか。。
正直僕自身も人物画やデッサンを始めた当初はつたない形を描いていたりしていたんですね。すぐ部分に注意が行って全体のバランスが崩れたり、そもそも形を描く力が足らずに緩い形になったりと問題がたくさんありましたね。。
ではそんな苦手意識がある人や初心者でも意識するだけで人物画が良くなるポイントがあるので見ていきましょう。
目次
・自然な人物の形を描くには?
・油絵の具を使うときのコツ(アクリル、水彩にも活かせます)
・部分練習の進め
・自然な人物の形を描くには?
まず油絵などの画材に限らず、人物の形を自然に描くにはどうしたら良いんでしょうか??
僕の経験から2つの提案をしたいと思います。
1形を流れで捉える
自然に人物の顔やパーツ、人体を描くときは流れで形を捉えましょう。
そもそも人体は一つなぎになっています。だから特に描き出しの時点では、部分はこの様に描こうと焦点を当てすぎると、形が崩れやすくなります。
まずは人物の重心と軸を流れを見ながら捉え、腕から手、脚から足先へと意識を広げて描いていく方が、がっしりした説得力のある人物を描くことができます。
これの練習法として、5分で重心と軸を意識したクロッキーがあります。時間は多少前後して構いません。あくまで、短時間で素早く形の流れを捉える力を身につけるためなので。。
個人差はあるんですが、100枚ぐらい練習すればある程度効果が見えてきます。
鉛筆でクロッキー帳に描いてみましょう!
2形をブロックで捉える
二つ目は形をブロックで捉えるです。先ほど行った流れを多少意識しつつも描くパーツをパズルの様に平面として捉えて囲って行って、形をつなげて描いていきます。
これをすることで、奥行きに騙されずに、正確なシルエット的な形を描くことができます。
かなり客観的に形をとる力が鍛えられるのでおすすめです。
1つ目は直感を大事にし、2つ目で客観的な形を見分ける力を鍛えることで人物の形を描くのに必要な総合的な力が付きますよ。
油絵の具を使うときのコツ(アクリル、水彩にも活かせます)
形が取れる様になったら、今度は油絵の具に慣れる必要なあります。油絵の具は透明から不透明までの色んな段階の質感があって、これが油絵の魅力の一つでもあります。
始めたばかりの頃はまず明暗や影の形を見れる様にすると、スムーズに描ける様になるんですが、僕的には初めは加えて、薄塗りで明暗をつけて行って、
大体全体の明暗の印象が見えてきたら厚塗りするというのが失敗しにくい描き方と考えているんですね。
なぜかというと、油絵の具は乾きにくいので最初から厚塗りすると絵具の明度と彩度を調整しにくくなります。
一度で正確に色と明暗を見分ける力がついていない段階では初めに薄塗りで塗った方がいいのはこのためなんです。。
僕は美術部で油絵を始めたばかりの時は、何も考えずに絵の具を厚塗りしすぎて、修正できずに濁ってしまった経験があったので、それ以降は明暗と色に対する意識が高まったのを覚えています。。
更にもう一つ意識するポイント!
これは油絵の具が乾かないうちに絵を完成させる場合に役立つ描き方で、アクリル画や水彩画にも役立つ考え方なので活かしてくださいね。
具体的には、明るく遠い背景から描くということです。人物画の場合は鉛筆や木炭で線で形を取った後にフィキサチーフという定着液を吹きかけ鉛筆などの粉が消えない様にした後、そこから絵の具を薄く遠い場所色から塗れば、
上からどんどん暗い色や厚い絵の具をのせても濁りにくくなります。
なので初めは遠い背景の薄い色を薄く塗り始めましょう。
これは水彩画などのお馴染みの手法で有名な描き進め方なので試してみてください。
・部分練習の進め
人物の全体の形が流れで捉えられる様になったら、部分のパーツの練習もしていくとより完成度のある人物画が描ける様になります。
結局は全体と細部の両方に意識が行き届いた絵の方が仕上がって見えるので、ここは中級以上になれば、どんどん取り入れたいところですね。。
例えば、、、
紙に鉛筆で練習したり、油絵の具でキャンバスに描く場合は、練習として画面に複数の顔の角度の違うもの、目、鼻、口、手、足、体の各部分など、いくつかのパーツを画面に並べてスケッチ風に描くのも一つの方法です。
図鑑みたいで、オシャレなスケッチ集に見えるかもしれないので練習してみましょう。
まとめ
人物画がうまく描ける様になるにはたくさん描いていくのが実は早道です。それに今回紹介した意識と方法を取り入れることで、上達の速度が上がったりするのでぜひチャレンジしてみましょう!
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