どうも!講師のHouichiです。今回は「役に立つから学の罠」について話していきます。
何かを学ぼうとするときは、新しい知識や能力を身につけたい、などの色々な動機が
あると思います。とても良いことですが、冷静に考えて見ると、
本当に役に立つだけで学んでいるでしょうか?
やはり、役に立つだけで選ぶということは、すでに経験したことのある何かを基準に選んでいる
可能性が高いので、新しい発見や気づきが得られない可能性もあるわけですね。
つまり安全安心を求めていると言い換えらますよね。
ではどんなことに注意すれば、役に立つ以上の学びができるようになるのでしょうか?
そこで今回は役に立つから学ぶことのメリットとデメリットは何か、
どんな時に役に立つを選んで、どんな時に別の方法で選ぶか、見ていきたいと思います。
1 「役に立つから学ぶ」のメリット、デメリット
2 よく分からないけど、面白そうに耳を傾ける
3 「役に立つ」が必要な時と選び方
1「役に立つから学ぶ」のメリット、デメリット
役に立つことは生活に必要で、そのメリットはなんといっても
問題解決をしてくれるからです。
例えば、絵を学べば、画力だけでなく、構成力や色彩感覚、練習法によっては
想像力も鍛えることができます。
けれども、デメリットは役に立つとわかっていること以外に応用が効きにくいと言えます。
どういうことかというと、役に立つから学ぶ、を裏返せば、すでに何を手に入れられるかある程度分かっているため、潜入感が先走り、それ以外のことに応用しにくいことが多いんですね。
なので、もし「役に立つから学ぶ」を選んだとしても、このデメリットをカバーする方法や考え方が必要ですよね。
2 よく分からないけど、面白そうに耳を傾ける
役に立つか分からないものには、やっぱり恐怖や不安がつきまとうと思うんですね。
けれども、その不安の向こう側にはワクワクや楽しさがあります。
例えば、初めてのアトラクションや初めて行く海外旅行など、楽しさと不安はつきものです。
今挙げた例は役に立つかと言えば、必ずしもそうではなく、
むしろ楽しそう、面白そう、盛り上がるからではないでしょうか?
例え「役に立つから学ぶ」、を選んでも、この「よく分からないけど、面白そう」にも
アンテナを貼りながら取り組むことが大切です。
つまり、学ぶ上で、分からないことが出てきたり、不安に駆られることがあっても、
すぐに答えを求めず、色々実験していくことで、広がりと深みのある学びができ、
色んなことに応用できるようになります。
そしていずれ、断片と断片がつながり、活きてくるときが来ます。
3 「役に立つ」が必要なときと選び方
では具体的にどのような時は役に立つが必要で、選んだらよいのかと言うと、
明確な目的を持っている場合や重要な理由がある場合です。
例えば、好きな物を描くため、画力を上げるために、合格するために、鉛筆の使い方や絵の具の
性質の理解、準備の仕方などを学ぶことは役に立つを基準にしていますよね。
逆に役に立つ必要がないときは、アイデアを出す場合です。面白いかどうか、興味を
持てるかどうか、表現したいテーマに合うかどうか、で選ぶとうまくいくようになっていきます。
役に立つは、初めはきっと役に立つか分からなかったと思うんですね。
カレーや、きのこを初めに食べた人はきっと勇気が必要だったと思います。
得体の知れないものに対する興味が創造性を高めてくれます。
役に立つは必要ですが、まだ見ない領域に行くには飛び越えることも大切です。
最後までありがとうございます。