絵の具の試し塗りって大事?

絵の具の試し塗りって大事?

どうも!講師のHouichiです。

今回は試し塗りについて話していきます。

水彩やアクリル絵の具を使って絵を描くときに

よく起こる問題が作った色が合わなかったり、もっと濃い色と思っていたら、

濃かったり、または薄かったりすることがないですか?

そんな時に活きてくるのが試し塗りです。描く紙とは別に小さめの紙の上に試し塗りをします。

「でもパレットで作りながら色味が確認できるんだけど?」という声が聞こえてきそうですね(笑)

たしかにそうなんですが、これは慣れればそれでいいと私自身も判断しています。

けれども、慣れないうちは試し塗をしてみることをお勧めします。 

このメリットとして、紙に直接塗ることで、描いた状態の発色を判断することができる点と

乾いた後の色味も確認することができるからです。

紙に薄塗りの場合はすぐに絵の具が乾くので、乾くまでそこまで待たなくても乾燥後の色味を確認できます。

ほかにも色々メリットがあるので見ていきましょう!

目次

1 水の量をコントロールし紙の上で滲みも確認できる
2 水の上で色味同士を重ねた効果も確認できて描き込みもイメージしやすい
3 絵の具の無駄遣いが減るかも!

1 水の量をコントロールし紙の上での滲みも確認できる

水彩画は水の滲みを活かして描くことが大きな特徴で、メリットです。

けれど、一回では水と絵の具の量のバランスを掴むのが難しいんですね。

全体の色味や明暗を表現するために、筆にどれぐらいの水と絵の具を混ぜるのか、

紙にどれくらいの水を染み込ませていけば滲みがちょうど良いのか、経験が必要です。

そこで試し塗りの紙に小さい範囲で滲みの実験をするわけですね。そうすることで、

おおまかには滲みの印象が掴めるんですね。

一度滲みの印象を試し塗りで実験してみてください。

2 水の上で色味同士を重ねた効果も確認できて描き込みもイメージしやすい

水彩では滲みのほかに塗り重ねの技法も重要です。

特に密度のある描写は絵の具の塗り重ねた色味や形がものを言います。

しかし、紙の白を生かして描く場合はあまり、むやみに塗り重ねると思うような色味や明度にならず

修正が効かなくなり、失敗してしまうことがあります。

これを回避するためにも小さく試し塗りをして色の重なりの具合をチェックすることが効果的です。

3 絵の具の無駄遣いが減るかも!

初心者が絵の具を使って描く場合 絵の具の量が少ない傾向があります。

しかし、イメージした濃さや色味を出すのは簡単ではありません。

やっぱり絵の具を多く使ったほうが色を沢山作る経験が積める上に、気分も上がるので、早く上達します。

デメリットとして、失敗して捨てる絵の具も増えていく点ですが、

慣れている人はみんな承知して描いています。

とは言えできるだけ絵の具の無駄遣いを減らしたい場合は試し塗りがおすすめです。

良い絵を描くためには絶対に必要な絵の具の量がありますが、

試し塗りをする場合は少量の絵の具を作って色味を合わせてみて、

大体合って来たらたっぷり色を作って塗っていくことで余計な無駄遣いを減らすことはできます。

最後に試し塗りは慣れない初めの段階だったり、細部やごくわずかな差を見分けたい時に役に立ちます。

慣れてきたら、パレットで混ぜるだけでどれだけの色味や濃さになるかわかってきます。

スムーズに混色の感覚(特に水彩)を身につけるためにも試し塗りがおすすめです。参考にしてみてください!

最後までありがとうございます。楽しい1日をお過ごしください!