魅力的に色のまとまりを出す方法

魅力的に色のまとまりを出す方法

どうも!講師のHouichiです。

今回は色のまとまりを出しつつ魅力的な色味に見えるようにする

方法を紹介しようと思います。

色は使いすぎるとまとまりがなくなります。

これを回避するための方法として同系色を使うと言う方法がありますが、

例えば赤や黄色などは温かみのある色で同系色にあたります。

また青や青系の紫や青系の緑は寒いイメージがあり、これも同系色ですね。

これら同系色の組み合わせを用いることで、色味のまとまりが出て、絵の統一感も出てきます。

けれど、いつもこれに頼ると単調になって飽きてしまうこともあるかもしれないですよね。

そんなときはどうすれば良いんでしょうか?

一つに「補色」を使う方法があります。

補色とは反対色のことで例えば青と黄色、赤と緑、黄緑と紫など、

正反対の色味のことを言います。補色同士を組み合わせることで

色同士がお互いの色を引き立たせるんですね。

これを同系色の色味の中に補色の差し色として入れることで絵に華やかさが生まれます。

では具体的にどのように補色を使うと良いのかいくつかの例をあげていきましょう。

目次

・小面積 高彩度
・低彩度 広面積 バランス型
・高彩度低彩度バランス型

小面積 高彩度

この方法は同系色の画面に高彩度の補色を少量画面に配置する方法です。

そうすることで、絵全体は同系色によって画面の統一感が保たれて、なおかつ

小面積の補色があることで画面の色合いが豊かに感じられ、引き締まります。

これはとてもよく使われる方法で、例えば寒色の色味の画面に赤などの色を少量

使う方法などです。絵画に限らずデザインでもよく使われたりします。

また、これは色の感覚に自信がない場合にも比較的に簡単に効果が出る方法なのでおすすめです。

低彩度 広面積 バランス型

この方法は落ち着いた画面に仕上げたい場合におすすめです。

例えば赤系の茶色で落ち着いた風合いの絵を描きたいとします。茶系で低彩度であれば

全体的にグレーに近い雰囲気ですね。

この色味に背景かモチーフの一部に限りなくグレーに

近い補色を使います。

例えば赤茶系に対して、ブルーとグリーンを

混ぜたようなグレーを使ったりします。

そうすることで、一見画面がレトロでグレーな印象なのに、なぜか色の深み

を感じることができるんですね。視覚的には補色だと感じにくいですが、

補色のグレーの方が黒や赤を混ぜたグレーよりも

画面が輝いて見えます。色彩の神秘といえます。

高彩度低彩度バランス型

最後の方法は補色の関係を多用する方法です。

カラフルな画面に仕上げることができます。

補色を多用しすぎるとギラギラして、画面がうるさくなることが

あるので注意が必要です。

これを回避する方法として補色の彩度に変化をつけたり、面積を変えたり、

補色同士を少しだけまぜたりして、統一感またはバランスを保つ方法があります。

これに関したは、今までに培ってきた色彩感覚や沢山描いたり、絵を見ることで

身につけていくことができます。

慣れれば簡単ですが、練習が必要です。

色は絵を描く上でとても重要な要素の一つで、絵の雰囲気や世界観にも影響を与えます。

色々な方法を試してみて、作品を進化させていきましょう✨

最後までありがとうございます、楽しい1日をお過ごしください。