どうも!講師のHouichiです。
今回は筆圧のコントロールができたら思い通りに絵が描ける
というテーマで話していきたいと思います。
鉛筆でも毛筆でも何を使っても筆圧のコントロールが大切になってくるのですが、
理由として、筆圧を操作して明暗と線の幅を調整することで、
豊かな調子と形の変化をつけることができるんですね。
そこで今回は筆圧のコントロールをもう少し具体的にどうやってしていくのか考えていきたいと思います。
目次
・鉛筆の場合ー筆圧はどれぐらいが良いのか
・鉛筆の場合ー筆圧が弱いときの対処法
・毛筆の場合ー筆圧はどうすればいの?
・鉛筆の場合ー筆圧はどれぐらいが良いのか
結論からいうと、思い通りの色味と質感が欠けたら、どれぐらいでも良いです^^
また鉛筆の場合は使う鉛筆の濃さによって筆圧のコントロールが多少変わってきます。
僕がまだ画学生のころでした。先生が筆圧を巧みにコントロールして、
鉛筆1本の鉛筆で豊かな線と調子の変化を描いていたことを今でも覚えていますが、
当時はとても難しく考えていました。
微調整を繰り返し、望む明暗の調子を作り出すと思っていました。
間違いではないですが、あるとき気づきました。
きっちり区分けして、シンプルに考えると意外と簡単に筆圧をつかいこなせるんですね。
それは筆圧の段階分けをはっきりさせるということです。
具体的にはまず5段階ぐらいと明確にするんですね。
そうすると難しいと思っていた筆圧のコントロールも具体的な数字の概念を取り入れることで、
もやもやがなくなりました。5段階の5色の色味の差を出せれば、
人の目はある程度、色味が無限に続いていると錯覚するんですね。
そしてそれができた段階で、さらに間とつなげれば、10〜15色の色幅ができます。
そうするともう色味の境界が分からなくなってきます。
もちろん描いていくうちにさらに工夫する部分は出てきますが、
今挙げたポイントを押さえるとだいぶ楽に筆圧を使いこなせます。
次に鉛筆の種類ごとの違いを見てみましょう。
B系の濃い鉛筆は濃い色から明るい色まで色幅が出しやすい点が特徴です。
理由としては、鉛筆の粘土がH系よりも多く入っているため、柔らかく、
粉を伸ばしやすいからなんですね。
そうすると粒子の広がりを簡単に調整できるので、色幅が広く出せると言うことです。
したがって筆圧の変化も同じく、大きくなります。
強い力で描いた色から、非常に弱く描いた色まで、様々な色味を出すことができます。
次にH系の鉛筆ですが、この鉛筆は数字が上がるほど硬くなり、
薄い色になります。例えば2Hよりも3H、3Hよりも4Hといった具合です。
つまり、薄い色をしっかり定着させるのに便利なのがH系の鉛筆です。H系の鉛筆は弱い筆圧だと
あまり色が乗らないので、しっかり筆圧を掛けて描くことで綺麗な色味をだすことが重要です。
しっかり、B系の鉛筆との差を理解して活用しましょう。
・鉛筆の場合ー筆圧が弱いときの対処法
鉛筆の筆圧が足りずに濃い色みが出せない場合はどうすれば良いのでしょうか?
こんな悩みがある生徒さんが時々います。
その場合は鉛筆を少し濃いめの物に変え、
さらに、鉛筆の角度を少し立て気味に使うことで解決します。
いつまでも鉛筆を寝かせて描くと濃い色はなかなか出せませんよね。
しっかり、鉛筆を寝かせた色味や質感と鉛筆を立てて描いた色味と質感を
使い分けることが重要です。
・毛筆の場合ー筆圧はどうすればいの?
最後に毛筆ついても話しておきましょう。水彩、油彩など、絵の具を使って描く場合も
筆を使いますが、この場合筆圧で色の濃さが変わらないのは当たり前ですが、
それでも筆圧は重要なポイントです。
絵の具を載せて、どれぐらいの絵の具とどれぐらいの水や油の量で、
どれぐらいの筆圧で画面に絵の具を乗せたら良いのかで全然絵の表情が変わってきます。
絵の具を画面に乗せる場合は、優しく乗せ、絵の濃さと量を画面でもう一度確認します。
筆の場合優しい筆圧の中の微妙な変化を掴むことが重要になってきます。
これは言葉だけで説明することが非常に難しく、描いていく中で、掴むしかないと言えます。
けれどもう一つだけ挙げるとすれば、絵の具を乗せる筆圧だけでなく、
離すときの速さや角度も絵の表情を左右します。べちゃっとなってしまうのか、
さっと潔く筆を離すのか、まったく変わってきます。
このキーワードを意識すれば、筆圧や筆の使い方が向上していくでしょう。
今回はマニアックな内容になってしまいましたが、この点意識すれば、
筆圧が的確にコントロールできるきっかけになるはずなので、参考にしてみてください。
最後までありがとうございます。楽しい1日をお過ごしください✨