速く描けるために捨てるべき3つの考え方

速く描けるために捨てるべき3つの考え方

どうも!講師のHouichiです。

今回は速く描けるために捨てるべき3つの考え方をテーマに話していきたいと思います。

不思議なことに、絵がある程度描けるようになってくると、密度を上げられるようになったり、

修正したくなる部分や描き足せる箇所が見えるようになって、描き慣れていない時よりも

完成までに時間がかかってしまうことがあります。

描く絵のタイプによりますが、大半の人が経験したことがあるかと思うんですね。

そうするとやっぱり、もっと速く描けるようになりたい気持ちもあるかと思いますし、

特に試験などの制作時間や期限が明確に決まっている場合は尚更です。

でも速く描きたいけれど、それを邪魔している考え方もあるんですね。この考えを捨てていくことで、速く描けるようになるので、1つずつ見て行きましいょう。

1 手数を増やせば絵が良くなると思うこと

2 手を速く動かすと思ったように描けないの?

3 時間を掛けて制作するために邪魔しているものがあるのでは?

1 手数を増やせば作品が良くなると思うこと

1つ目から、先入観が洗い流されそうですが、まずは手数が増えれば絵が良くなるという考えは

往々にして描くスピードを落としている原因になり得ます。

一見手数を増やせば、絵の密度や完成度が上がるように考えがちですが、

全てがそうではありません。

もちろん正しく手数を増やせば、うっとりするような仕上がりなりますし、

多くの人の目を引き止める力があります。

けれども闇雲に手数を増やしても、かえって絵の全体のバランスを崩したり、

はじめにイメージした完成像から遠のいてしまうことだってあるんですね。

ゆえに、手数の多い少ないをニュートラルに見て、

必要かどうかの判断で描き進めていくことが大切になってきます。

2 手を速く動かすと思ったように描けないの?という先入観

ここでもう1つ絵が速く描けない原因に速く描くと筆のコントロールが難しくなり、

精度が落ちると思い込んでいる点があります。

確かに限界を大きく超えて手を動かせば、絵が雑になります。

けれども、普通のスピードで描いている時は大抵自身のコントロールできる限界値を

かなり下回っていることがあるんですね。この点に気づくことが大切です。

きちんと完成をイメージしていけば、どういったプロセスを踏めば良いのか考えるようになり、

きちんと手の動かし方を理解していれば、速く描いても同じ精度で仕上げることもできます。

仮にできないのであれが、それは見方や手の動かす感覚が慣れていないので、

ゆっくり描いたとしても思ったように描けないんですね。

ゆっくり描けば上手く描ける、は思い込みに過ぎません。適切なスピードで描くことが大切です。

そのスピードでしか出せない表情があり、スピードを上げることでしか出せない絵肌もあります。

ぜひプロセスを理解したら、いつもより速く描く意識で描いてみてください。

ある程度は目と脳が追いついてきて、慣れてきます。

ただし、限度はある程度判断が必要です。

3 時間を掛けて制作するために邪魔しているものがあるのでは?

それでも大きい作品や時間を掛けることでしか表現できないものがあります。

いつも時間に追われて、気づいたら本当に進めるべきところが描けていない、

こういったことがあると思います。

そういった場合はきちんとタイムテーブル「何にどれだけの時間を使うか明確に決める方法」を

設定することが大切になってきます。

制作中であれば、時間を掛けてもよくならない部分を描いていないか冷静に判断し、

きちんと描くべきところを描くことで、無駄な時間を減らすことができます。

つまりいらない作業時間を減らすことが大切です。使い古した道具の精度が落ちたら、

買い換えることで使いやすくなって、修正時間を減らせることがありますよね。

またそもそも日常で制作する時間をあまり確保できない場合は、普段何に時間を使っていて、

無駄な時間の使い方をしていないか振り返ることで、必要のないことに時間を

割くことが減って、制作時間が確保できるでしょう。

私自身最近SNSを使う時間を減らすことで、作業スピードが速くなりました。

使う時は意識的に使うことが重要でしょう。

日々の優先順位や定期的な作業の振り返りが、作業のスピードアップにつながって、

やがて目標達成にもつながって行きます。

描く速さは思い込みを捨てて、無駄を省くことで飛躍的に向上するので、

チャレンジしてみてください。最後までありがとうございます。