どうも!講師のHouichiです。
今回は今取り組んでいることでつまづいたら、他の分野からアイデアを取り入れると
良い3つの理由について話して行きます。
制作をしていると、同じ分野の作り手や作品ばかりに意識がいって、時には良し悪しの判断が
ひどく偏ることがあります。
〜分野では〜が当たり前は確かに、それなりの理論が
あって効果があるのですが、そこからさらに突き抜けたり、改革をしていくには
他の分野の当たり前や長所を取り入れた方が賢明と言えそうです。
ではなぜこう言えるのか、3つの理由から考えてみたいと思います。
1今抱えている課題を解決できる視点や方法が見つけやすい
2改めて自分が取り組んでいる分野の長所を俯瞰して確認することができる
3自分が抱えている問題の解像度が上がり、問題の本質に気づきやすい
1今抱えている課題を解決できる視点や方法が見つけやすい

1つ目はやはり、今抱えている課題を解決できる方法が見つけやすいからです。
今取り組んでいることはしっかりその基本を踏まえて、取り組んでいるからこそ、
問題が明らかになりますが、それを力づくで直そうとするよりも、
他の分野で既に優れている視点や方法を取り入れたほうがはるかに速いんですね。
例えば絵の制作で遠近感をつけるのが難しい場合は彫刻や立体アート、ジオラマなどの
立体作品に多く触れたり、実際に作ってみたりしたほうが、より具体的に自分が平面の中で
空間を表現しようとした時につまづいている問題に気づくことができるでしょう。
形が歪んだり、傾いたり、奥行きが足りない場合は少しでも角度を変えて立体を見れば,
平面で見る時の何倍も不自然に見えたりします。
つまり立体を扱えば、空間把握能力が上がるので、やはり理にかなっていると言えます。
ぜひ他分野の知恵も恐れずに学んでみて行きたいものです。
それを受け入れるかどうかで成長度合いが決まります。
ただし、本質は変わらないので、ここを外すとうまくいかないことが多いので
普遍性を大事にした上で学んだこと判断すると良いでしょう。
デッサンで言えば、どんなに3次元の奥行きを意識してもやはり行為としては平面上の
作業なので、平面の素材の特性を活かしたプロセスが大切になってくるなどが挙げられます。素材の普遍的な性質は大切にして行きたいところです。
2改めて自分が取り組んでいる分野の長所を俯瞰して確認することができる

他の分野の知識を取り入れたり、体験したりすることで、改めて、
自分が目指す分野の長所を発見できたりするからです。
例えば、絵やイラストはデザインの削ぎ落とされ整理された色面の要素が含まれていたり、
デザインの中にも絵画の材料に対する職人的な要素が含まれていたり、
お互い補い合う関係だったりします。
また絵画であれば、本来建築と一緒にあるもので、窓の役割を果たしていました。
何のためにあるのか、まで考えられるとより深い創作活動をすることができるでしょう。
3自分が抱えている問題の解像度が上がり、問題の本質に気づきやすい

他分野に触れることで、いま自分が抱えている問題の解像度が上がり、
問題の本質に気づきやすくなります。
絵なのどの視覚芸術は音楽と比べられることがよくありますが、
使う用語も共通するものがあります。
例えば「リズム」という言葉は音楽の分野やでよく使われますが、
美術のジャンルでも使われます。
画面の「間が悪い」は「リズムが悪い」と
言い換えることもできますし、音楽でも「間がよくない」ということを
各分野内の意味で理解することができるでしょう。
また音楽も脳の感覚と手の感覚がきちんと思うように伝達できることで、初めて相手に感動を
与えることができますし、美術でも同じことです。
音でも音色という言葉があるくらいで、他の分野を学んだり、触れたりすることで、
ジャンルを超えた本質に気づきやすくなります。
もし、つまづいていることがあったら他の分野から解決の方法を探してみてください。
最後までありがとうございます。