嫌の中に求めているものが見つかることがある

嫌の中に求めているものが見つかることがある

どうも!講師のHouichiです。

今回は「嫌の中に求めているものが見つかることがある」というテーマで

話していきたいと思います。

制作を通して様々なモヤモヤや理解できない部分が出てくることがあると思うんですが、

中には、良いと思いながら、無意識では嫌と思っていることもあります。

これは一定の場合もあれば、時期によって変わることもありますが、

どちらにしても、この嫌の中に、求めているものがあるんですね。

そしてこの求めているものに気づいて、それに応えるように制作過程を変えていけば、

自ずと良い制作ができます。では具体的にどんな場合があるのか見てみましょう。

・道具の感触

・重ねる順番

・描く環境

・道具の感触

道具の感触は制作では重要なポイントです。なぜなら、制作の進み方や、

完成後の印象に大きく影響するからです。

例えば鉛筆で考えれば、平滑な紙に使う鉛筆の種類と、ゴツゴツした紙に使う鉛筆は

前後で2号ぐらいの濃さのズレがある場合もあり、同じ番号の鉛筆を同じように使っても

望む濃さにならないんですね。

こういった時に、きちんとその嫌というストレス信号に気づいて、

筆圧や、鉛筆の種類を変えると良いのですが、

経験が浅いとその違いに気づかなかったりすることもあり、

そもそもストレスに気づかないこともあります。

私自身指導を通して、こういう状況に立ち会うことがあって、例えば以前生徒が制作後の会話で

なんとなく今日は薄いなあと少し気づいているようで、はっきりとは気づいていないような受け取り方を話してくれる時があります。

そういった場合は確信が持てずに、ずるずるいつもの描き方や、鉛筆を使ってしまい、

結果的に理想の濃さや、質感で描けないという状況が発生しています。

明らかに嫌でストレスに感じる場合はすぐに気づくのですが、微かなストレスは、

よくスルーして、無かったことにしてしまうことがあります。

これが良い方向に向かうこともありますが、

制作においては、このかすかな違いに気づいて改善や試行錯誤していくことで、

成長していくんですね。

・重ねる順番

同じように重ねる順番も重要な要素です。普段と違う順番で筆や色を使った場合、

臨機応変にそれに合わせて、完成予想図に持っていくことが大切ですし、

違うルートでもゴールまで行けるという新しい発見があります。

なので意図的に違和感を作り出して、新たな可能性を探ることも必要な時があるんですね。

そうすると揺らぐ部分と、揺らがない完成像に必要な部分が、理解できるようになり、

何が大切か分かってくるんですね。

意図的に求めるものを見つける実験をしてみましょう。

・描く環境

描く環境はとても大切で、描く場所の周囲をどの様にデザインするかも大切になってきます。

、筆を置く位置や、道具の交換のタイミングなど、これらもこだわっていくと、

制作もますます楽しくなってくると思うんですね。

、時には椅子の位置でも制作のしやすさも変わってくるので、

画板の描きやすい高さなども調整してみると良いでしょう。

ということで、今回は嫌な感情をうまく利用して、成長に繋げる方法がなんとなく

わかっていただけたかと思います。

試したことはすぐに結果につながらないこともありますが、

意図しないタイミングで役に立ったりすることがあるので、

日常的に心がけることを習慣化してみましょう。

最後までありがとうございます。