どうも!講師の Houichiです。今回は「制作する時は客観と主観のどちらが大事?」
というテーマで話していきます。
この考え方ができると、制作の迷いが減っていって自分で絵を作り上げている感覚で
描くことができるようになります。
今回のテーマに関しては、デッサンや写実性を追求する絵であれば、客観が大事で、
抽象画や空想で何かを描く場合は主観が大事だと思えますよね。
実際にそういう意見が多いのも実情です。
けれどものほんとのところはどうでしょうか?
デッサンや水彩、着彩をするにしても、客観的に見ている時は本当に客観的に
見ているのでしょうか?、あるいは主観的に描いている絵は本当に主観的なのでしょうか?
よくよく今までの制作や講師の指導を俯瞰して見ているなら、気づくと思うのですが、
時には客観的に伝え、時には主観を交えて伝えているんですね。
こうなる原因は客観と主観が光と影のようにお互いを補っていて、
それが絵を成立させているからです。
簡単にいうと、まず、初めのモチーフであれ、絵であれ、それを見た時の感動は主観だと思うんですね。
スタートは主観で、それを他人にも伝わるようにするためには
客観的な判断が必要になってくるということだと考えています。
ではこれはもう少し、細かく3つの段階に分けていくので、見ていきましょう。
1 感動を客観的伝えるにはには正しい方法を知ることが大事
2 客観的に捉えたイメージを主観で選択
3 最終的には主観になっていく
1 感動を客観的伝えるには正しい方法を知ることが大事

感動を主観で感じたとしてもそれを客観的に伝えるには正しい方法が必要です。
形を合わせたいなら、形を合わせる方法を知るべきだし、見え方、
例えば軽やかな感じを出したいのか、それとも重厚な印象にしたいのかでも、
描きすすめに違いが出てきます。
総じて、制作での客観は主観を補うためのものと考えてもらっても良いかと。
2 客観的に捉えたイメージを主観で選択

次に描きたいイメージが決まり、その方法にのっとって進める中で、
客観的に自分の作品を見たとしますよね。仮に実際に客観的に再現できたとします。
でもなんだか、画面の中でパッとしない、実物を見た時の感動が伝わりにくい、
こんなこともよくあります。
そんな場合は客観的な見え方を捨てて、初めの感じた感動を再現するために、
主観的な編集が必要になってくるんですね。
これが客観の取捨選択を主観でしていく作業です。
3 最終的には主観になっていく

そして作品が完成するにつれて、モチーフを全く見ない時間も出てきます。
これはもはや、絵の中の世界が出来上がりつつあって、画面の中で何か訴えかけてくるものに
反応して、手を加える作業になってきます。
これは音楽で言えばマスタリングの最終段階の調整と少し似ていたりします。
つまり何をどうのように仕上げたいのかが肝になってきます。
そうすると主観の世界に入ってきます。そしてこれは時には個性として
絵の魅力にもなったりします。創作するときはこのプロセスが重要になってきます。
今回は制作者の考え方少し覗き見た内容でしたが、
日々の制作に当てはめてみると面白いと思いますし、制作の質を上げるためにも、
何を残して何を捨てるかの取捨選択を意識して見てください。
最後までありがとうございます。