どうも!講師のHouichiです。今回はクロッキーをすることで得られることに
ついて話していきたいと思います。
まずよく分からない場合のために、クロッキーについて説明します。
クロッキーは線を使って形を目測で感覚的に捉える練習です。
クロッキーを練習すれば、なんだか違和感があるけれど、
それが何なのか分からないとう悩みを減らすことができます。
例えば、デッサンや絵を描く時にきちんと形の印象や比率を図ったのに、
何だか狂って見える時に、クロッキー力があれば、違和感があるところを
何となくの直感でわかるようになります。
そうすると、どこを確認して計り直す必要があるのか分かってくるので、
モチーフの印象を望むように描くことができるようになります。直感力がなければ、
比率を図ったとしても、合っているかどうかを判断することはできません。
ということで一つ目のクロッキーで得られることは、【直感力】ですね。
では残り二つも見てみましょう。
目次
・筆圧のコントロールが容易にできるようになる
・間違った線や形も魅力的に見せる臨機応変な対応ができるようになる。
・習慣化することが大切
・筆圧のコントロールが容易にできるようになる
2つ目のメリットとして、クロッキーを描き続けると、
筆圧のコントロールが容易にできるようになります。
これはどんな絵でも必要な技術で、筆圧が絵の出来の大部分を左右します。
さらにクロッキーは比較的短時間でモチーフの印象を捉えるので、長時間の制作よりも
数をこなせる点がメリットです。変化も速く実感することができるんですね。
特に筆を使うときは筆に掛ける筆圧の強さで濃淡を出せたりするので、
丁寧さや濃淡も筆圧によって変化します。
やはり筆圧を自由自在にコントロールできると、軽やかで、大胆かつ繊細な線や筆致を
引くことができ、感じた内容をそのまま画面上に移すことに成功したと言えるでしょう。
・間違った線や形も魅力的に見せる臨機応変な対応ができるようになる。
3つ目は間違った線や形でも、それを絵的に良く見せる方法が見えて来るようになる点です。
なぜなら、失敗に対する捉え方が変わってくるからです。
クロッキーの練習では形をあまり測らずに、感覚で形や多少の明暗を捉えるので、慣れなうちは、かなり形が狂ってくるんですね。そんなことを気にしていたら、先に進めなくなります。
例えば、ビンをクロッキーする時に、はじめにラフなあたりの線を取ったりしますが、
ここであえて形が狂った方が、その上から清書するときに正しい線が見えてくるんですね。
逆説的ですが、一度間違った線があったほうが正しい線が見えてくるものです。
なので、クロッキーでは間違うことを恐れずにどんどんを引いて、どこかの時点で決断して、
線を確定させていくんですね。
そして間違ったあたりの線も絵的に残したくなったりすることもあります。
試行錯誤の痕跡は絵的に見れば、あった方が面白いことはよくあります。
完成された絵ではあまりないですが、練習の時はたくさん線を引いて、
必要な線を選ぶ練習としてクロッキーを取り入れてみましょう。
慣れていけば、3本以内で必要な線が引けるようになります。
・習慣化することが大切
どんなにクロッキーの練習が効果的であったとしても一定の量をこなさないと
変化は見えてきません。
やはり、短期的にでも集中して大量に描くことで上達していき、それを長期的に続ければ、
さらに自由に形を描くことができるようになります。
仮に短期集中して描いて、慣れてきた後に描かない期間があったとしても、
記憶は残っているので、また始めたら比較的短期間で元の状態に戻すこともできるんですね。
ぜひチャレンジしてみてほしいです。
最後までありがとうございます。