明暗を描く時の効果的な3つのポイント

明暗を描く時の効果的な3つのポイント

どうも!講師のHouichiです。今回は「明暗を描く時に意識したい3つのポイント」

と言うテーマで話していきます。

モノクロのデッサンであれ、色彩を扱う絵であれ、光の印象を絵で描く場合は、

影の色だけを追いかけていませんか?

この場合でも丁寧に色味の差を見分けていけば、

豊かな色彩感が感じられる絵が描けるのは確かです。

けれども光の印象や明暗のインパクトが弱く感じる時があります。

こういった場合はどの点に着目すれば良いのでしょうか?

・ 明暗対比(コントラスト)に着目する

・ 影の基準と光の基準を明確にする

・ 色価(しきか)=バルール

・ 明暗対比(コントラスト)に着目する

色味を追って薄い印象が出る場合は

光と影の対比を合わせられていないことが原因です。

特に光源が明るい場合によくみられるんですね。

よく間観察すれば、蛍光灯の光は紙やキャンバスよりもかなり白いことがわかると思うんですが、実際の物の色や紙の色に意識がいき、光の白さを忘れてしまいます。

こういった状況では、影を光との対比ではなく、色味の濃さだけで判断してしまっています。

つまり実際の濃さで色を塗ってしまうんですね。

それでうまくいく場合はそれでいいのですが、少し眩しい光を表現したい場合は、

影の色は実際よりも暗く描く方が光の眩しさを表現できます。

これを光と影、色と色の明暗対比に着目すると実際よりも影が濃く感じられるんですね。

実際よりも暗く描くことで、紙の白が光の明るさに感じるようになります。

他にも参考作品の影の色や手前遠くの明暗対比の差などに着目しらながら沢山見ることで、

実際の色味と絵の中の色味の違いに気づき、

編集する必要があるポイントがわかるようになります。

・ 影の基準と光の基準を明確にする

デッサンでは影の一番濃い色が決まると、他の影の色味も見えて描けるようになるのですが、

やはり、一番濃い影が薄くなってしまうと全部が薄くなってしまいます。

(あえてこれを狙う場合は除く)

これを避けるためには、光の明るさに対して影の色をどれぐらいの暗さや色味に

していくのかを意識して描いていく必要があるんですね。

ぜひ影を見た時に光の明るさにも着目してみてください。

きっといつもよりも影を暗く塗ることができるようになっていきます。

ちなみに、影を元々濃く描いてしまい、黒い絵やデッサンになってしまう場合にも有効です。

・ 色価(しきか)=バルール

色価は色味の関係です。

もちろんこれは先ほどいった光と影の色味の関係も含まれます。

更に、固有色の差も 色価 で判断していきます。色価はよく「バルール」

と言う言葉で言われますが、フランス語で、英語ではバリューと訳されます。

さて、明暗にばかり気を取られると、固有色の違いを忘れてしまい、明暗はあるが、

色味が似通って均一な印象になりかねません。

これを避けるためにはまず各固有色の一番明るい色を早い段階で決めてしまうと良いんですね。

そうするとそれ以上明部が明るくなりづらくなるため、

固有色の差がしっかりと出せるようになっていきます。

色価を理解できると、固有色の明暗を、奥行きを持って描き分けることが

できるようになっていくんですね。

今回あげた3つのポイント意識しながら、制作していてください。

最後までありがとうございます。