制作での方法論と直感の配分はどれくらい?

制作での方法論と直感の配分はどれくらい?

どうも!講師のHouichiです。今回は「制作での方法論と直感の配分はどれくらい?」

というテーマで話して行きたいと思います。

制作では多かれ少なかれ、方法があった方が迷うことが減り、完成まで導いてくれます。

画材とモチーフがある限り、何かしら、効果的な方向性があり、

これは制作するうちに体感していると思うんですね。

けれども、方法だけにこだわると、モチーフやテーマを表現するための感性が

薄れることもあったりします。よくある典型例として習った方法は大体できてきているが、

なんだか、感動に欠ける、技術はあるけど、なんのための技術なのかを

見落としているといった問題です。

場合によっては陥ったり、することがあるので注意が必要です。

ではこの点を踏まえて方法論と直感の配分はどれぐらいが良いのか、

3つの視点から見て行きたいと思います。

・7:3の配分

・方法論に集中する時期はあって良い

・法方から見えてくる感性もある。

・7:3の配分

理想的なバランスとしては、直感7、方法論3の割合が良いと考えています。

なぜこの割合かといえば、直感が作品や感性の源に近く、この部分を経由しないと、

どのように感じるのかがわからなくなるからです。

よく頭だけで考えて、取り組んで、失敗することがあるのはこのためです。

例えば私が指導をするにあたって、よくあるのが、自分の感覚や経験値だけに頼って

進めることは一見問題なさそうに見えたのですが、生徒さんの個性や持っている長所や短所、

それまでの背景を知らずに指導した場合、思っていたものと違う反応や、

結果が出てくることがありました。

逆に、ある方法がもっと難しいかもしれないと判断していたけれど、その生徒にとっては

それほど難しく感じないこともあります。つまり、同じ方法で取り組んでも吸収が違うので

教え方も少しずつ変えていかないと、望む結果にならないことが多々ありました。

そしてこれは、完全に型に当てはめた方法論で指導するなら

決して気づくことができませんでした。

変わらない部分はありますが、もっと微細な部分では常に変わっていっているように感じます。

・方法論に集中する時期はあって良い

とは言え、方法はイメージの具体化に必要ではあるので、集中して身につける時期はあって良く、

むしろこれが、直感の手助けにもなってくれます。

方法を身につけるときのポイントは、完成像を持つことです。

この方法でどんなイメージに辿り着くのか、参考作品などを見たりしてイメージを

膨らませましょう。

そうするとその方法がどんな効果を与えるのか、

どの作業がどの役割があるのかが頭の中で繋がっていくんですね。

繰り返しになりますが、やっぱり完成イメージが弱いと、方法に引っ張られて

曖昧なイメージが出来上がってしまうんですね。

・法方から見えてくる感性もある。

最後に、方法論はやはり必要で、決して方法にこだわることが悪いわけではありません。

完成イメージを持っていけば、その過程での予想外の変化にも敏感になって、

新たな可能性を発見することもありえます。

方法にこだわるからこそ、できる表現があって、例えば、影の重ね方の方法であれば、

同じ方法論でも人によって、勢いがあったり、またはすごく丁寧であったり、

可能性は1つではありません。

自身が方法を試していく中で、新しい気づきや疑問が生まれて新たな表現が

出てくることもあります。これは闇雲に方法を試しても見つけられるものではないんですね。

やはり、望むイメージと方法論の両方をバランスよく組み合わせていくことが大切と言えます。

最後までありがとうございます。