画材の限界を知ると、選択肢が増える理由

画材の限界を知ると、選択肢が増える理由

どうも!講師のHouichiです。

今回は「画材の限界を知ると、選択肢が増える理由」というテーマで話していきたいと思います。

制作する上で、アナログであれ、デジタルであれ画材は欠かせないものですよね。

特にアナログでは、画材の選択で、絵の完成に大きく影響してきます。

筆の質や毛先のまとまり具合で全く違った描き味になりますし、

鉛筆の角度1つで塗った印象が違ってきます。

また時々、画材が使いにくくなったり、これ以上理想の色味や質感にできないといった問題を

聞いたりするのですが、それは単に画材が劣化したという理由もありますが、

実は画材の限界をまだ知らなかったりすることもあったりします。

そこで今回は画材の限界を知ることで選択肢が増える理由を3つあげながら、

もっと望む仕上がりを目指していければと考えています。

1 画材の状態に合わせて使い方を自由に変えられる

2 迷いが減るため捨てるタイミングも分かってくる

3 使わなくても良い画材がわかってくる

1 画材の状態に合わせて使い方を自由に変えられるから

まず1つ目はやっぱり画材の現状の状態がどの様で、どれぐらい消耗しているか、

経験則でわかってくるので、画材の状態に合わせた使い方ができるようになってきます。

筆のまとまりが悪くなったら、まとまりの悪さを生かしたタッチとして活用したり、

絵の具が減ったら、少ない絵の具で効果的に描く方法を用いたりと、様々な方法があります。

鉛筆に関しても、初めの方に尖って長かった鉛筆が短く丸くなったなら、取り替えるか、

削る選択もありますが、時間が押している場合は、その丸い鉛筆の角を探しながら、

描くこともできるようになるんですね。

また紙に関しても、どれくらい筆圧をかけたら痛むのか、

実際に試してみないとわからない部分があります。

2 迷いが減るため捨てるタイミングも分かってくる

画材の限界を知っていると画材の取捨選択の幅が増え、無理に画材を使うことが減ります。

捨てる時も迷わずに捨てることとで、快適に制作を進めることができます。

もちろん使える状態であれば長く使った方が良いですが、少なくとも画材の状態が

理想的でなければ、使わないという選択はできるようになりますよね。

さらに使い古したものを捨てるということは新しいものを入れるスペースが

できるということでもあるので、循環が起こり、常に画面を良い状態に保つことにも繋がります。

使い古したものの使い勝手が悪いまま放置すると、効率が悪く、

時間の浪費も増えてしまいかねません。

3 使わなくても良い画材がわかってくる

色々な画材を使ったり、性質や長所や短所がわかってくると、自分に合った画材が

わかるようになり、だんだん画材が絞られてきます。

例えば絵の具で言うと、初めのうちは、どの色をよく使うのか、どの色とどの色を

混ぜれば良いのか、わからないため、どうしても、絵の具の色数が増えてしまいがちです。

この色も必要かも、あの色もいいかもしれない、と言うように、

迷いから絵の具の種類を増やしてしまうこともあるんですね。

でもこれは学びのためには必要な過程ので、決して無駄ではありません。

一方、色に慣れてくると、よく使う鮮やかな色をいくつかだけ揃えておけば、

あとの色は大体作れると言う感覚を掴むことができるようになってきます。

自然色であれば、10色ほどあれば、おおよその色が作れます。人工色などの特殊な色味は

買う必要がありますが、白や他の色が混ぜられて作られた色はあえて買わなくても、

混色でなんとかなることが多いと感じています。

とは言え、鮮やかな色味を多く使う場合や色彩構成では色数がある程度多く必要になってくるので

状況によって判断しましょう。

画材は用途に合わせて、多様な使い方や組み合わせができます。

ぜひあなただけの組み合わせを見つけてみましょう。

最後までありがとうございます。