どうも!講師のHouichiです。
今回は「描いたことがないモチーフを描くときに活用したいたった1つの事とは?
」のテーマで話していきます。
絵を描くうえで、誰でもぶつかる問題、経験が描いたことがないモチーフでは無いでしょうか?
どんなにたくさんのモチーフを描いていても、描きたいと思ったことがない、
たまたま描いたことが無いモチーフはたくさんがります。
そしてこれらを描く場合、やはり迷いが生じると思うんですね。特に経験が浅い場合は
尚更だと思います。そんな時は何を意識的に活用すれば良いのでしょうか?
それが「抽象化」です。
抽象化の意味は、共通する本質を抽出して、それを他のものに当てはめることです。
この能力さえあれが、比較的楽に上達することができます。
これらを踏まえて抽象化して考える場合と考えない場合の違いと具体的な抽象化の例を
挙げつつ、どんなことに気をつけて抽象化を活用すれば良いのか見ていきたいと思います。
・抽象化して考える場合と考えない場合の違い
<考えなかった場合
<考えた場合
・抽象化による創意工夫で思うような仕上がりないならなかった場合の
対処法
・抽象化して考える場合と考えない場合の違い
まず抽象化して考える場合と考えない場合の違いの大きな違いは、
理解の深さであり、応用力の違いです。
<考えなかった場合
わかりやすい例で言えば、OOが描けるようになるための具体的きなステップは確かに
わかりやすく、その通りに進められれば絵が仕上がり、ある程度完成しますが、
モチーフが変わればどこをどのように変えれば、良いのかわからないことがあります。
前回のモチーフは固くシンプルな箱だったのに、柔らかい毛糸を描くと、途端に何を
どう仕上げたら良いかわからなくなることはよくあるんですね。
<考えた場合
・具体的な抽象化の例ー直・「箱と青梗菜」この2つのモチーフを描いた場合やはり、
箱の方が簡単なんですが、抽象化して、共通点を見つけることができれば、
複雑な葉っぱ形のモチーフでも、要所を押さえて、仕上げることができるようになります。
例えば箱を描く時は、3つの面をしっかり、明確に描くことで、見やすい絵に仕上がりますが、
この意識を青梗菜にも当てはめてみましょう。
そうすると、複雑な面の変化が箱という3つの面に当てはめたときに、
どの角度に近いのか、で明暗を振り分けてあげると、あっという間に、
立体感や存在感を出すことができます。
あるいは、接地の影の変化は白い背景の場合、手前から奥に向かって
徐々に薄くなっていくことを共通点として気づけば、複雑な輪郭に惑わされずに、
手前と奥で濃度の差をつけることができ、奥行きを感じさせることができます。
反対に抽象化が弱いと、連想力不足で、共通点をどう応用していけば良いのか
分からなくなります。
しっかり抽象化させて、葉っぱ一枚一枚や葉脈にも箱の三面の明暗を当てはめ、
さらに、角度をずらして変化をつけられるならば、細部も簡単に描けてしまします。
基本は何を描いても同じであるということに気づくと思うんですね。
・抽象化による創意工夫で思うような仕上がりにならなかった場合の対処法
仮に抽象化させても思うような仕上がりにならなかった場合があったとしても、
全く心配はりません。
抽象化できている時点で、ある程度前に進めているため、
高いレベルでの失敗になっています。こう思えることが大切です。
例えば、強弱を意識しているけれど、差が出ない時は意識と客観的な効果のずれに気付きますし、単純に塗り方の問題なのかもしれません。
抽象と具象を行き来して、いくことで、どんどんレベルアップしていきます。
やはり、対処法としては、意識して自分に問いを立てることです。
その上で講師からの意見と自分の意識したことが合っているのか、
ずれているのかを参考にすると答え合わせができるでしょう。
ぜひ抽象化の意識を持って描いたことが無いモチーフや、角度、視点などに
チャレンジしてみてください。最後までありがとうございます。