絵の全体感がうまく掴めないときに考えたいこと

絵の全体感がうまく掴めないときに考えたいこと

どうも講師のHouichi(鵬一)です。

今回は絵の全体感が上手く出せないときに活用したい考え方を紹介します。

まず全体感がうまく出せないとは、例えば影のバランスが崩れたり、明るい色で塗ったつもりが明るさが足りなかったりなど、絵全体とのバランスがうまく取れないことです。

こうなるのは原因があるんですが、それが(確認不足)です。描ける人と思ったように描けない人の違いをあげるとすれば、確認する量が違うことです。

もちろんずっと確認していたら絵が進まないのは確かですが、必要なタイミングで必要なだけ確認することは大切なんですね。

では具体的にどう確認すれば良いのか見てみましょう。

目次

・時間を確認する
・今描いている部分の色味や明暗は全体に対してどう見えるのか確認する
・大きさを確認する

時間を確認する

時間をある意識することは大切です。特に何をどう描くのかわかっている場合に効果的です。

ただしアイデアを出す場合は必ずしも当てはまるわけではありません。

さて、その日に何時間描くのかを決めて描く場合と決めない場合では完成度に差が出てきます。

これは心理的にみれば、具体的な時間を決めないと、いつまでもダラダラ描いてしまうからです。そうすると、時間単位の完成が下がりがちになります。

この心理作用はパーキンソンの法則というものがあって、・仕事は完成までに利用可能な時間をすべて満たすように拡大していく・というものです。

だけれど、時間を決めたらその間に何が出来るのか、意識するようになり、結果的に完成度を高めることができるんですね。

今描いている部分の色味や明暗は全体に対してどう見えるのか確認する

色味と明暗の違いを描きわけることは絵の全体感を保つために必要です。

例えば青い海の色味を出したいなら、青の色味に様々な青を使う工夫をする方が一種類の青を使うよりも豊かな色味になり、絵の魅力が上がるんですね。

そして明暗はもっと大事になってきます。

明暗のバランスが崩れるとすぐに絵の全体感が崩れます。明暗の全体感保つためには、影の暗さに順番をつけることが効果的です。

そうすれば迷わずに明暗を描き分けることができます。

でも集中したら影の暗さの差に意識が回らないこともあると思います。

そういう場合は30分置きに席を立って絵の全体を見渡す習慣を持つようにしましょう。

それでも慣れないときは、決めた範囲を塗り終わったタイミングで全体を見渡す様にしましょう。

大きさを確認する

最後に、描くモチーフの大きさの確認も大切です。モチーフの大きさは絵の印象に大きな影響を与えます。なぜなら、大きさは絵の迫力や、空間の広がりに影響を与えるからです。

例えば、風景画の中の小さな人物と、人物画の画面に大きく入った人物が与える印象は全く違いますよね。

あなたの描くモチーフの大きさは絵の中で伝えたい印象をうまく表せているでしょうか?

この意識をもって描けば魅力的な絵を描けるようになっていきます。

けれども、確認し忘れたり離れて見たりせず、そのまま描きすすめてしまうこともよくあります。

そんなときは描き切るのも一つの解決策です。勢いで完成させて時間が余れば、手直しや修正に集中するようにしましょう。

一番まずいのはあわてて確認して、修正しすぎて絵が全然進まないことです。

ということで、今回は絵の全体感を上手く掴めないときに意識したいことを解説してきましたが、

急がば回れということわざにならって、絵の途中経過を離れてみて、全体のバランスを確認する習慣を身に付けていきましょう。

最後までありがとうございます。楽しい1日をお過ごしください。