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どうも!講師のHouichiです。
今回は絵とイラストの違いについて分かりやすく話ししていきたいと思います。
特に現代の日本では専門的に制作をしていない場合はごちゃ混ぜになっていたりするので、
知っておくと見方がちょっと変わるかもしれません。
さて、元々絵とイラストはどちらが先だったのかというと、実はハッキリしていません。
絵の起源は壁画と言われていますが、最初に壁に投影された影をなぞる行為から
始まったとも言われています。つまり模倣ともいえます。
そしてその意味合いも定かではなく、宗教や呪術的な意味合いもあったと考えられています。
そして時代が進んで、人々が板や紙にも絵を描くようになったのですが、
現代ではそれらを絵や絵画と呼んだりしますよね。
では絵とイラストの違いを特徴を明らかにしながら見ていきましょう。
目次
・イラストの特徴と語源
・絵画の特徴と歴史
・何を描くかよりも何をどう描くか
・あなたの目指す立ち位置
イラストの特徴と語源
ではイラストはといえば、広義では絵画に含まれるんですね。けれども、絵画と違って明確に意味を持ったものである点が大きな差ともいえます。
イラストでは絵を通して、物語や小説、詩、などを描写し、そのイメージを読む人に
伝える役割を持っています。
つまり、どう描くか以上に明確に伝えることの目的が強いと言えます。
日本語では挿絵と言ったりしますよね。どちらかというと、デザインに近いでしょう。
そしてイラストの正式名称はイラストレーションであり、これは英語ですが、
この語源はラテン語のIustrare(照らす)またはIux(光)から来ていて、これが転じて、
「分かりやすくするもの」という意味になってイラストレーションができたわけです。
つまり分かりやすさが大切になるわけですね。
絵画の特徴と歴史的流れ
では絵画というと、もともとはイラスト的役割が強かったんですね。
なぜなら、つい1世紀と少し前までは、まともなまともなカメラなんてなく、
何か目で見たものやイメージしたものを伝える方法は絵に頼るしか無かったからです。
昔の絵描きたちは、依頼主から出されたお題という制限の中で、意図的かあるいは無意識に
出てきた芸術的センスが、近代になって絵画という意味合いで再解釈されてきたんですね。
うん?どういうことと?思われるかもしれないんですが、、、
自由に自分の内面を表現する絵、つまり絵画がアートとして全面的に表舞台に出てきたのは
歴史的に見れは、ほんのわずかの期間で、現代はそのわずかな期間の延長線上にあります。
まだ200年も経っていないんですね。
絵画は長い間イラスト的な役割として受容されてきたんですが、カメラの登場によって、
絵のイラスト的役割が必要とされにくくなって、
絵の意味を改めて考えざるを得なくなってしまったんですね。
何を描くかよりも何をどう描くか
そこには誰かに何かを伝えるよりも、もっと絵とは何か、絵で何をどのように
描くことができるのかが、より重要視されるようになりました。
それもあって絵は分かりやすいというよりも、よくわからないけど、
なんかすごいに傾いて行ったんですね。
美術の歴史を踏まえれば、絵が単純に何が描かれているのか、
これを求めるのはズレているといえます。
その価値はより、どのように描いているのかに掛かっているんですね。
そしてこれが、アートが難しい、よくわからないになりやすい理由でもあります。
自分の目指す立ち位置
最近の流れを見るとイラストと絵がより混ざり合って、さらに、定義が難しくなってきています。
イラストの作家がアートの市場で作品を展示販売したり、画家の作品が本の表紙として、
イラスト的、デザインの要素として扱われたり、どんどんその境目が曖昧になってきています。
だからこそ今一度、絵とイラストの意味合いを再確認して、自分がどの方向にいるのかを
見つめて、進むことが大切ではないでしょうか。。
今回は絵とイラストについて踏み込んで考えてみました。最後までありがとうございます。