どこから描くのかよりも大切なこと

どこから描くのかよりも大切なこと

どうも!講師のHouichiです。

今回はどこから描くよりも大切なことというテーマで話していきたいと思います。

やはり、描いたことがないモチーフを描くときはどこから描いたらいいのか、

迷ったりしますよね。これは自然なことで、この場合は描きながら要所を

見つけることが必要です。

慣れてくればどこから描いたことがないモチーフでも、どこから描けばいいのか

勘でわかるようになるんですね。

けれども、どういった場合でも大事なってくるのは、どこから描くよりもまず

「どう描くのか」の方が大切になんですね。なぜなら、モチーフから初めに受ける印象や

感動をまず感じることが大切で、この感動があれば、それを表現するために

どこを描けば良いのか自然と分かってくるんですね。

これまで編み出された数々の技法やものの見方も感動というきっかけを

どのように形といして表現すれば良いのか、という順番で起こっているんですね。

では「何をどのように描くのか」で大切なポイントをいくつか挙げてみましょう。

目次

・形

プロポーション(比率)

パース(透視)

・自然物の特徴の理解

・光と影

・形

絵を描く場合は抽象、具象に関わらず、ほとんどの場合、形からは切り離せません。

この形の印象をどう伝えるかで、作品の見え方が変わってきます。

簡単に言うと丸っこい形にしたいのか、角角した形に描きたいのか、

これは印象を決める大きな要素ですが、これと同じぐらい大切なものがあと2つあります。

それがプロポーションとパースです。

プロポーション(比率)

プロポーションは比率のことで、この比率が描きたいモチーフの印象の大部分を決めています。

縦が長いのか、横が長いのか、太いのか、細いのか、これは大きく絵の印象を左右します。

何をどのように描くのか、ということに関して比率は大きな影響を与えるんですね。

大抵、絵の印象が変わって見えるのは比率バランスに問題があります。これはもちろん、

ものを観察して描くときだけではなく、抽象や想像で何かを描くときも、

比率を見ることがあります。

この場合は正確さの他に、心地よさも含まれます。この辺りはバランス感覚なので、練習が必要な場合と、素質みたいなものもあるんですね。

パース(透視)

次はパースです。パースはある程度限られていて、基本的には3次元的な奥行きの

あるものを描くときに、必要な要素です。

目で見たような自然な感覚を出すには、自然なパースの感覚的理解が欠かせないんですね。

風景の建物が顕著で、それだけでなく人や動物、乗り物、食べ物、日常使うものにも当てはまります。

手前のものが大きく、奥のものが小さい。さらに俯瞰か仰ぎか、角度の問題も出てきます。

この辺も繰り返し見る練習や、線画の練習、マスを引いて見て確認する練習などが必要になってきます。

・自然物の特徴の理解

もう一つは直感で自然を見る力です。

これは比率やパースなどの理論よりも、

もっと見たものをどう解釈するのかという根本的なものです。

例えば、木がどのように生えているのか、生き物がどのように動いていて、

どういう形がそのような動きをさせるのか。

工業製品であれば、その可動できる部分の特徴はどうなのか、どういう狙いでデザインされているのか。

ほかにも組み合わされたモチーフにはどのようなリズムがあって、

それをどう絵に収めれば良いのか、など挙げればキリがありません。。

これは自然をよく観察する癖や習慣を持つことで、身に付いてきますし、やはり枚数をたくさん描くことでしか、鍛えられない部分でもあります。

・光と影

最後に光と影です。明暗対比のことなんですが、これは絵を描く上ではとても大切です。

なぜなら、視覚で光と影を感じる強さがそのまま感覚や感情を刺激し、

絵の印象のかなりの部分を印象付けるからです。

例えば、早朝は光が弱く、多くの影が支配する静かな趣があって、昼間の光と影は、

爽やかで、はっきりと陰影の輪郭が目に飛び込んできます。

また舞台上のスポットライト下の光と影はドラマチックで、

意図的で印象深いイメージを与えますよね。

そして明暗対比としてみるならば、抽象画も明暗が絵の印象を左右する要素になります。

今回はどこから描くのかよりも大切なこととして、何をどのように描くかを取り上げたんですが、

これがわかるようになると、何を描いても絵に仕上げられるようになります。

そしてどの様にの具体的な注目ポイントとして、

・形ープロポーション

(比率)、パース(透視)

・自然物の特徴の理解

・光と影

を意識すると絵の表現したい方向を見つけやすいことがわかってきましたよね。

些細な感覚への気づきが表現の世界を広げてくれます。

ぜひ参考にして見てください。

最後までありがとうございます。