どうも!講師のHouichiです。今回は「デッサンの評価(採点)基準って何?」
というテーマで話していきます。
普段制作している時に講師からアドバイスりゃ改善点を受け取ったりするんですが、
俯瞰してどこを評価して、どの順番で評価しているのかの全体図がなんとぼんやりしていると、
モヤモヤしますよね。
一カ所直したら、また別のところが問題が出てくる、こういったやり取りしてようやく完成、、、
みたいなこともあると思うんですね。
もし評価の全体図が見えていれば、今どの段階、まで来ているのかが、わかるようになっていきますし、
ブレが少なくなっていくはずです。
シンプルにいうと、評価の基準は大きく5つに分けることができます。
1つずつ見ていきたいと思います。
1 構図
2 形
3 立体
4 空間
5 動き(細部、質感)
6苦手項目の克服法
1 構図

構図はデッサンだけでなく、視覚的な作品全般に必要な要素で、これが崩れると、
その後にどれだけ密度を上げても、イマイチな仕上がりになってしまいます。
なぜなら、構図は絵の方向を大きく左右する最初の一歩で、1歩目がずれていればあとは
全てズレてしまうんですね。
短距離走で言うとスタートで、初めにこければ、どれだけ追いつこうとしても、
優勝は難しくなると考えると想像がつくと思います。
それだけ構図は作品の重要な骨組みなんですね。
2 形

形も重要な要素で、ここで言う形は構図でモノのサイズ感と位置が大きく決まった後に、
個々のモチーフの形のことを言います。厳密には切り離せないですが、そのものに
「似ているか」と言う認識で良いでしょう。
やはり描くからには、描いたモチーフに似ている方がモチベーションが上がりますし、
細部を書き進めるときも迷いが減ります。
また形は相対的なもので、【比率を見ることの積み重ね】です。
角度や大きさを単一の要素として主観で見ると、大抵ズレるのですが、
「比率」という基準を設けてあげると、精度がかなり上がっていくんですね。
形の精度や魅力を出すには、比率を見比べる力をつけることが重要です。
そうすると自由にフリーハンドで描くときも、自然と意識が行き渡り、正確だけでなく、
より自由に形を描いていくことができるようになります。
3 立体

形が正確に取れるようになったら、明暗を使って立体を描く段階に入ります。
立体感を出すのはとても重要なパートです。空間を感じる以前に膨らみが出てきます。
そして明暗で立体を描くには、面の意識で形を捉え、然るべき順序に暗さを並べてあげること、
(グラデーション)で初めて感じるようになります。
立体の評価はそのまま空間とリンクしているので、立体感のないデッサンは
空間の評価が難しくなります。
つまり、外せない要素です。そしてここが平面的な線画や平面を見慣れている人からすると、
かなり、難しいところでもあります。
実際の空間ではライティングがベストでない限り、どうしても立体感を邪魔する光源や反射が
出てくるので、知識がなければ、すぐに騙されて、平面的になってしまうんですね。
1構図~3立体まで描けるようになると、デッサンとして一定レベルの質が保たれるようになります。
4 空間

空間以降の要素はデッサンの質を高めるための要素で、
1~3が出来て初めて意識を深めると良いかと思います。
また空間を感じさせるには2点以上のモチーフを描くことがおすすめです。
なぜなら1点モチーフでは比べられる前後の関係が1つであるに対し、
2点モチーフはより前後の関係が意識されないと表現できないからです。
そのためにもまずは一点モチーフで輪郭付近の回り込みまで意識して、
奥行を明暗で表現できる必要があるんですね。
5 動き(細部、質感)

動きはデッサンの評価の中でも一番抽象的で、すぐにしっくりくることはありません。
いわゆる細部の質感や細部の面が織りなすリズムだったりするんですんが、
これを線のタッチのバリエーションで形作ってききます。また筆であれば筆触にあたります。
けれども、線のタッチは十人と色で、一概には言えないんですね。かつあからさますぎると、
画面がうるさくなったりもするので、たくさんのデッサンや絵画、イラスト、線画をみつつ、
描き続けることで、自分なりのスタイルが出てきます。
基礎的なデッサンとしては、後半は面の向きに沿って線を描けば、良いでしょう。
ここが洗練されると、評価も上がっていきます。
6苦手項目の克服法

苦手項目は誰もがあるのですが、デッサンの場合は解決法は簡単で、苦手な項目は、
要素を取り出して、そこだけ集中的に練習することで、鍛えることができます。
普段のデッサンでは意識すべき要素が5つで、かつそれぞれのモチーフによって、
対処法が微妙に変わったりするんです。
なので初期の場合はなかなか、ハードと感じることもあるかと思うんですね。
例えば、細部を描く前の大きな陰影が弱くなってしまうなら、細部を無視して、
大きく影を捉える練習だけを繰り返してみると、大きく失敗する回数は徐々に減っていき、
イメージで明暗をある程度描けるようになります。
こういった局地練習を取り入れると2ヶ月ぐらいでもかなり変化が出てきます。
局地練習はどんな課題でも応用可能なので、ぜひ制作に取り入れてみてください。
最後までありがとうございます。