10〜20年後の美術系大学と入試について考えてみる

10〜20年後の美術系大学と入試について考えてみる

どうも!講師のHouichiです。

今回は「芸大美大と入試の変化について考えてみる」というテーマで話していきたいと思います。

ここ2年で学習型AIが開発されてから、おそらく今後10年間で今までの何倍もの速さで

技術革新され、今までの概念では追いつかないような状況が次々に起こってくると考えられます。

これに加えて、少子高齢化も確実に進んでいる中で、中学、高校、大学など学校の

在り方も変わりつつあります。

そこで今回は芸大美大に焦点を当てて考えてみます。

・学校横断型+デジタル

・学校に毎日通う必要性が減る

・探究心が重要

・東京を中心とした難関大の競争は続く

・学校横断型+デジタル

コロナ以降オンラインの授業や仕事が一気に普及したんですが、

その後通常のオフラインに切り替わってきてもなお、

全体的にはオンラインの習慣自体は確かに残っていて、それは今後も続くでしょう。

そうした状況が続くと、大学でも講師の数が今までよりも少なくても回るようになるんですね。

例えば去年の大学受験者数はおおよそ65万人弱でしたが、2022年生まれの未来の大学受験者は

おそらく14万人前後になると考えられ、確実にくる未来に

大学側も講師数削減をせざるを得ない状況がやってくるんですね。

そした状況下では少数の講師がオンラインで1校だけでなく、学校を横断しながら

講義をすることも起こると思うんですね。

美大では実技はアトリエや教室を使うので、学校に通う必要性に加え、

人と関わる環境として良いのですが、特に座学はこのような学校横断的な

オンラインスタイルになっていく可能性が考えられます。

現在すでに専攻と専攻が領域横断して多方面の学びを積極的に取り入れている美大や美術系の大学が出てきています。

私立大学によっては、総合型選抜やオンライン型選抜の方が学生の採用数が多くなり、

実技よりも、総合的な経験や知識、想像力、コミュニケーション能力が求められるようになってきています。

・学校に毎日通う必要性が減る

オンラインで座学などが済むようになると、毎日学校に通う必要がなくなるか、

制作の時や必要な時だけ学校に通えば良くなります。

そしてこのような学習スタイルになると、余分な時間が増え、多方面の学びに取り組む時間や

考える時間ができ、より将来の選択の幅を増やすことができるようになるでしょう。

AIによって様々な事務作業が自動化されるようになってきた中で、創造性を伴いつつ

多様なスキルや知識を学び続ける生涯学習する時代が、多くの人に訪れると予測できますよね。

・探究心が重要

これは現代に限ったことではないですが、特に単純な技術や品質が飽和してきた時代で

周りと差を見出すことが難しくなってきています。

そうした中ではより探究心を持って技術と技術、知識と知識を組み合わせていくことで

新たな可能性を見出せると思うんですね。

美大入試から入学後ともに、普段から興味のあるものは積極的に体験したり、

学んでいく姿勢が大事です。

・東京や一部の都市を中心とした難関大の競争は続く

入試に関して言えば、少子化で昔ほど倍率が高くなくなり、定員割れも

出てくるようになりましたが、難関美大や有名な大学限って言えば、そうでもなく、

それまで倍率が高いために受験を躊躇していた学生や、

東京進学のハードルを高く感じていた層が受験するようになり、

競争の勢いはこのまま平行線化強くなる可能性もあります。

やはり、受験に真剣な層は時代に影響を受けずに、高い水準を求められる傾向にあるようです。

昭和あたりから大学は就職のために入るという傾向は続いてきましたが、芸大美大に関して、

これからは就職を考えながらも、必須授業だけでは学べないような自主的な経験や展示の参加、選択科目の学びを含めた様々な要素の組み合わせによってこそ見えてくるものがあります。

更に卒業後は就職だけではなく、起業やフリーランスが向いている学生もいることでしょう。

これから進学のイメージの参考になれば幸いです。

最後までありがとうございます。