【油絵】肖像画の歴史をわかりやすく簡単に解説します

どうも!Houichiです。元予備校講師で、絵を描いたり、YouTubeで動画を配信しています。

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油絵具で描く絵画作品
油絵の具で描く絵画作品

今回は肖像画についていくつか紹介していきます。これから描いてみたい人や、購入を考えている人にとっても興味深い発見があるかもしれません。

目次
・肖像画って?

・肖像画の歴史 西洋
・肖像画の歴史 東洋
・作品紹介

・肖像画って?

肖像画(しょうぞうが)とは特定の人物を対象として描かれた絵画作品のことを言います。肖像画は実際にモデルを前にして写実的に描かれたものや、形を変えて美化されたものなどその表現形式は様々です。

そのモデルの人柄が生き生きと描かれていることが優れた肖像画であると言えると言われています。

自画像は肖像画とは違い、画家が自分自身を描いた絵を自画像と言います。

・肖像画の歴史−西洋

肖像画は、写真が無かった時代に権力者が家族や自身の生きた証や経済的成功を誇示するために描かれて来たんですが、その歴史は古代エジプトまでさかのぼります。

エジプトはアル=ファイユーム地方、ここには葬儀のときに描かれた一般人の肖像画が残されていて、これはどうやらフレスコ画以外では古代ローマ時代から残っている唯一の絵画らしいです。

しかし、4世紀初めにキリスト教がローマ帝国の国教になるとともに、人間は神より劣ると言う考えを広まり、肖像画が一時期廃れます。

西洋で肖像画が初めて絵画として描かれるようになったのは14世紀のことです。この時期あたりから、ルネサンス の思想が西洋に生まれ、再び人間への興味が向けられるようになったからなんですね。

15世紀のルネサンス期、西洋の肖像画はようやく1つのジャンルとして確立されました。それまでは神様や皇帝以外の人物が絵の主役になることはほとんど無く、ようやく個人の特徴への注目がされるようになったんですね。。

そしてこの頃から、肖像画は美の表現を初め、宮廷画や英雄像、世俗画、より多様になりました。

各時代ごとの有名な肖像画−西洋

「白貂を抱く貴婦人」(1490年頃)作者−レオナルド・ダ・ヴィンチ

ダヴィンチは4枚の肖像画を残していますが、この作品はそのうちの1枚です。絵のモデルはミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァの愛妾であるチェチーリア・ガッレラーニです。ちなみに背景は黒く上塗りされていて、元々の背景の記録はないみたいです。

また髪に被せてある透明なヴェールも誰かの手が加わり、大袈裟に変形されているんですが、人物の顔や手に対する造形へのこだわりは、ダヴィンチの腕前がよく伝わるポイントですね。

「ヒエロニムス・ホルツシューアーの肖像」(1526年)作者−アルブレヒト・デューラー

デューラーはフランドルの画家で版画家でもありました。絵のモデルは画家デューラーの友人で、当時のニュルンベルクの市長でした。とても繊細な筆のタッチで眼球や髪の毛が描かれています。

ルーベンスもそうですが、フランドルの画家は市長と仲良しな印象がします。。

「オーガスタス・ケッペルの肖像」(1749年)作者−ジョシュア・レイノルズ

ジョシュア・レイノルズはイギリスアカデミズムを確立した画家です。絵のモデルは艦長のケッペル准将です。

ところでケッペル氏は変わったポーズをとっているとは思いませんか?片手を服の中に入れるポーズ、どうやらこれ、フリーメイソンに加わっている人がとるポーズのようです。

「ルグラン嬢」(1875年)作者−ルノワール

作者であるルノワールは印象派の画家であり、他の画家よりも子供をモデルにした作品に傑作が多い印象です。

モデルは8歳の女の子ですが、絵の中では女性としての美しさを見つけようとする作者の意図が垣間見える気がしますね。。

・肖像画の歴史−東洋

東洋や日本では古くからたくさん描かれています。特に中国では早くから絵画の主要なジャンルとして描かれています。

日本の絵画は中国の影響を強く受けていて、聖徳太子を描いた肖像画「唐本御影(とうほんみえい)」は、唐の時代の肖像画の形式を引き継いでいる、日本における最初の肖像画と言われています。

やがて大和絵(やまとえ)がおこると、似絵(にせえ)と呼ばれる顔かたちを写実的に描くジャンルが生まれ、天皇、高僧、武将の肖像画が積極的に描かれました。

歴史の教科書に掲載されている将軍の絵などが印象にあるかと思います。

各時代ごとの肖像画(似せ絵)

「後鳥羽天皇像」(1221年、承久3年)作者−藤原信実

この作品は後鳥羽天皇を描いた肖像画で、現在は国宝として扱われています。線の迷いの無さが達人であることを教えてくれますね。。

画家の藤原信実は鎌倉時代前期から中期にかけての公家、画家、歌人でした。

「親鸞聖人像」(1262年、弘長2年)作者−専阿弥陀仏

作者は鎌倉時代の画僧でした。絵は簡潔な線で非常に的確に人物の特徴を捉えていますね。現在は国宝として扱われています。

そして、絵のモデルは仏教家である親鸞です。宗派は浄土真宗です。

「花園天皇像」(1338年、暦応元年)作者−豪信

作者には似絵の名家で育ち豪信はその最後を飾ったと言われます。この肖像画も現在は国宝にとして扱われています。色調が穏やかで人物の人柄もよく表現できていますね。

モデルとなった花園天皇は日本の95代天皇です。

・作者の作品紹介

僕自身も絵画で自分の世界観を追求する傍ら、肖像画もいくつか描かせて頂いた経験がありまして、紹介したいと思います。

・制作年−(2016年)・素材−紙に鉛筆

・制作年−(2015年)・素材−紙に鉛筆

・制作年−(2019年)・素材−紙に鉛筆

・制作年−(2011年)・素材−キャンバス に油彩

・制作年−(2016年)・素材−キャンバス に油彩

・制作年−(2019年)・素材−キャンバス に油彩

・まとめ

肖像画もその起源を辿ると色々な変化がありますよね。

最後までありがとうございました。また次回の記事でお会いしましょう。

楽しい1日をお過ごしください。

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