どうも!Houichiです。絵を描いたり、ブログを描いたり、Youtubeで動画配信をしています。
「イタリアなどヨーロッパのルネサンス時代って一体どんな絵画作品があるのかな?初めての人にもわかりやすく解説しているサイトやブログないかな?」と言う方におすすめの記事です。
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今回はそんなルネサンスの時代における有名絵画の中でも全盛期の気配を感じさせ始める前期の作家の絵に的を絞って話していきたいと思います。。
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目次
・ロレンツォ・モナコ
・マザッチョ
・フィリッポ・リッピ
・フラ・アンジェリコ
・ピエロデッラ・フランチェスカ
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・ロレンツォ・モナコ
15世紀初頭から画家として作品を描いていたロレンツォ・モナコは人物の正確なプロポーション(比率)よりも*絵画ならではの美的要素を巧みに用いて、色鮮やかに作品の登場人物を描くことが持ち味でした。
柔和な聖母を描くのが得意だったわけですね。。。
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彼の作品である「玉座の聖母」(1410年)は顔の表情が非常に女性らしい優しさに包まれていて、イエスも穏やかに描かれていますよね。
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他にも彼の作品で特徴的なのは
*衣服の装飾の緻密さや、
*東ローマ帝国の黄金背景のスタイルを美しく活かした神秘的な作品に仕上げられいます。
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当時ジョットの様式「背景まで現実の世界として描くスタイル」が一般化した時代において、やはり聖職者でもあるロレンツォにとっては神の存在感が損なわれるように感じられたんじゃないんでしょうかね。。
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ロレンツォが描く人物の表現はシモーネ・マルティーニの作品に通ずる所があります。
ロレンツォの「バディアの祭壇画」とシモーネの「アンサヌス礼拝堂祭壇画」を見比べてみると
「バディアの祭壇画」
「アンサヌスの礼拝堂祭壇画」
マリアが首をかしげて右腕を後ろに振っているところや、ヨハネの羽の描き方、人物の立ち位置などがよく似ています。
ルネサンス最初期の有名作品はこちら⬇️
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・マザッチョ
マザッチョは先ほど紹介した15世期初頭のロレンツォの作風が織りなすイメージの組み立てを大きく一変させた、センセーショナルな作家でした。
その特徴はより厳格な写実主義に重きを置いたことでした。ロレンツォが人物の正確性よりも色鮮やかさ優美さを重視していた点とは逆を行く発想でしたね。。。
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つまり時代は人体の正確さと空間の再現性にこだわり始めたことを意味するんですよね。
彼の代表作である「三位一体」(1427年)を見ていきましょう
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マザッチョの革新性
この「三位一体」という作品の中にマザッチョは3つの革新性を絵画世界に作り出しました。
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*実在人物をモデルとして使用し、写実的な人体表現を成功させた
この手法は同時代の彫刻家であり建築家でもあるブルネレスキのノウハウを参考にして絵画に応用させたんですよね。
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彼はジョットの現実感が記憶をもとに作り上げていたのに対しマザッチョは実際のモデルを観察しながら描くことでジョット を乗り越えることに成功したんですね。。
ジョットの有名作品はこちら⬇️
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*光の方向を統一させ、より空間の現実感を演出した
14世期の祭壇画の画家は柔らかな光を好んでいましたが、彼は光のコントラストを強くすることで光と影の主張を際立たせ、後のルネサンス盛期の作品の先駆けとなったんです。
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*線遠近法を絵画に応用させ、聖堂と絵画が一つの空間でつながっているかの如く演出した。
この技術は画期的で、彼は更にこの作品で透視図の消失点を鑑賞者の目線の高さに設定し、より聖堂と絵画に境界が無いかの如く演出して見せるほどのこだわりを見せ付けています。。
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・フィリッポ・リッピ
フィリポリッピは1430年代に活躍した画家です。彼の作品の魅力は卓越した描写力によって描かれた非常に人間らしい美しい女性像にあります。
代表作は「聖母子と二天使」(1460年頃)です。
服装なんかも当時上流階級のオシャレな服なんか着ちゃってますね。。
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彼の作品に影響を与えた作家や様式は2つほどあるんですね。
1 マザッチョの写実主義から影響を受けている
フィリッポは当時イタリアで流行った絵画のトレンドのうち、写実主義に傾倒しました。特徴は透視図法と人物の彫像性の強調(明暗によるボリュームの表現)、光の統一感です。
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これによりより人間らしい聖母のイメージが定着するようになりました。
2フランドル地方の絵画様式から影響を受けている
15世期のフランドル絵画様式の特徴として聖母子像を描くときに、金箔地の背景ではなく現実空間の背景に設定するようになっていたんですよね。。
このような様式をいち早くイタリアで取り入れたのがフィリッポ・リッピだったんです。
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まさにイタリアでは時代を先取りした画家と言えますね。。。
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・フラ・アンジェリコ
1430年代のフィレンツェではマザッチョの写実主義はどの画家にも素直に受け入れられるものではなかったんですよね、、しかしながら1440年代に入ると徐々に変化が現れてきます。。
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フラアンジェリコも写実主義を簡単には受け入れることができずにいた画家の一人です。
1430年代にはまだ14世紀以前の黄金背景と優美な形態、光の方向が曖昧で柔らかい明暗を生かしたスタイルに拘っていたんです。。だけれど、
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1440年代から次第にマザッチョの写実主義を積極的に取り入れようとしたんですね。。
彼の代表作で見比べて行ってみましょうー!
「コルトーナの受胎告知」(1432年頃)
「サン・マルコの受胎告知」(1442〜45年頃)
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一枚目の「コルトーナの受胎告知」では透視や明暗の不一致や明暗方向の曖昧さがまだ残り、中世の面影が結構残っているのがわかりますよね。。
二枚目の「サン・マルコの受胎告知」では空間の透視と光の方向が統一され、聖母の光輪も金箔ではなく絵の具で描かれていますね。。
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やっぱりここから次のルネサンス全盛期への下地ができていっていることが感じられますね。。
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・ピエロ・デッラ・フランチェスカ
ピエロ・デッラ・フランチェスカは毛織物商人の家で育てられ、商人の道を進む予定だったんですが、どうも画家として生きていきたい決心がついたようで、30歳になってから作家デビューを果たしたんですよね。
作風に関しても独特な点があり、当時作家で賑わっていた都市フィレンツェでは自分の作風は受けないであろう、という本人の判断により、
地方で作品を発表をすることに決めたみたいです。
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事実ピエロの作品が広く評価されるのは19世紀後半以降になるんですよね。。(カメラの登場以降)
彼の代表作の一つである「キリストの洗礼」(1452年頃)を見ていきましょう。。
独特な整理整頓された人体と構図ですよね。。
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彼は自然を数学的な法則に基づいて絵を構築する考え方を持っていて、人体に関して言えば、頭は卵形で二の腕は円柱、前腕は円錐に還元できるような描き方を意図的にしているですね。
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構図も垂直水平や円弧の中にモチーフが収まるように配置していたりと、かなり図形的な意識が伺えるし、
幾何学的にイメージを捉えていたことがわかるかと思います。
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まとめ
ということで今回はルネサンスの方向性を決定付けるルネサンス前期の画家の有名作品を紹介していきました! 素朴さと洗練された技術がうまく組み合わされた魅力的な作品だったと思います。
次回はいよいよ、誰もが一度は見たことのある作品がたくさん登場するルネサンス盛期の有名作品を紹介していきます。。
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最後までお読みいただきありがとうございました。次回の記事でお会いしましょー! 楽しい1日をお過ごしください。